【永遠に】
ふぅ。出来た…♥️人をバラバラにするってこんなに大変なんだね。殺して隠すのは慣れれば簡単なのに。疲れちゃったから舌だけ先に食べちゃったよ。お腹空いちゃったんだもの。実質キスだね。うふふ♥️献身的に尽くしてきたのに化け物を見るような目で見てくる君が悪い。まあ?この先見る事のない表情だと思えば悪くないね。さて、業務用の冷凍庫に部位ごとにラベル付けてゆっくり頂こうね。ふふふっ♥️
【理想郷】
結論から言うかね。ねぇよそんなもん。こんな人殺しがそんな所に行けると思ってるのか。俺達は地獄に落ちるんだよ。無い物の事を考えてる暇があるなら飯探せ。三日食ってねぇんだぞ。水もそろそろ尽きる。死が救済だと思うならそこでベソベソしてろ。俺は醜く生きてやるよ。こんなゴミみてぇな扱いされようがカスみてぇな世界だろうがな。死が怖い?はん。余所様の命奪っておいてそんな訳ねぇだろ。絶望と和解出来てないんでね。和解出来たら眉間ぶち抜いて死んでやるよ。あーあ、弾食えたらな。
【懐かしく思う事】
「また今度な!」
手を振って走っていくお子様を見送ってから煙草に火をつける。人と触れ合う時間。尊いねー。もっと年齢関係なく触れ合ってた頃もあったが大人になっちまうとよく分からんおっさんと話すなんてしないんだろうな。最近話した大人なんて警察ぐらいか。最近、迷惑系の配信者がいるのでお気をつけてだったか。こういう時に俺には関係ないねー面してると絡まれるんだろう。ま、帰るとしますか。夕暮れってのはどうしてこうもノスタルジックな気分になるんだろねー。
【もう一つの物語】
そうだねぇ。物語ってのは一つじゃないという否定から入っちゃおうか。裏で起きてた事がもう一つ?そうだね。だけどさ、視点主がいればいるほど話ってのはあるもんよ。日常だって綴れば物語。ドラマがあればもう一つとは限らないんだよ。何が言いてぇのかって?そうねぇ、側にいる奴の話が面白いとは限らない。例えるなら…こんな顔半分を焼かれた奴の話は面白くないが野次馬がうろ覚えの記憶を繋ぎ合わせた話は愉快だったろ?元凶さん。記事に乗ってる。世間はそれを求めてたし、お前だってそう。死人の話はない筈だったんだわ。火事でした。怖かったです。で、仕舞いなんだわ。さて、一つの物語を終わらせようか。
【暗がりの中で】
こういう場所に出るんだよ。何が?って…。そろそろハロウィンだろ?いるんだよ本物が。え?素人がほざくな?お前が何知ってるんだよ。ん?普通に群衆に紛れてるに決まってるだろ?陰キャだっているだろ!賢くても無理って奴が…。
「うるっさ…何?うわ人間だ。トリック何とか。死にたくなかったらとっとと失せろ」
いたー!
「はしゃぐな。見られたからにはマジでぶっこ…。もしもし?はん?ほん?ほへー?へいへい。(ピッ)失せろ。相棒がお前ら殺さずに何とかしてくれるってよ。もう一度言う、失せろ」
す、すみませんでしたー!
「小物が。…陰キャっての当てるなよ。マジでぶっ殺す」
ー
その後、記憶をなくした二人組が見つかったらしい。警察は酔いによる一時的なものだとして呆れながら保護したそうな。