【衣替え】
最近寒いねー。上着一枚出したよ。布団も出したし。そっちはストーブ出したって?寒過ぎない?温度差で風邪引かないでね。この温度変化困るね。着る物だって困ってるのに。うん、うん。蜜柑送ってくれるの?そっちの感覚、完全に冬じゃん。秋ってどこ行っちゃったんだろ。はー、最近のぐちゃぐちゃ気温に翻弄されちゃってる。嫌だねー。
【声が枯れるまで】
配信者なら労りなさいよ、喉。
ホラゲーやるのもいいけどビビり過ぎて草っと。
マジでこういうのろくでもない言葉しか来ないね。封鎖したら?あん?そもそも配信者じゃねぇし。俺?FPSしかしてない。所詮はゲームだけど命のやり取りでひりつくのたまんねぇんだわ。名前?SAMnoodle。うぇ!?伝説のゲーマー!?はいそうですが。バラしたら裏垢のデータ引っこ抜いてバラ撒くからな。ハッカー舐めんな。本職の暇潰しに遊んでるだけ。あ?ゲーマー事務所に所属?陰キャ君がそんな協調性あると思う?ないわ。個人で好き勝手するのが好きなの。お分かり?ネット相談は終わり。顔出そうがガワ使おうがセクハラ、杞憂、後方腕組みなんて湧いてくるんだから。無視しとけ。お気持ちれ。知らんけど。無責任?あったりまえ。他人だろ?次は金取るからな。じゃあの。
【始まりはいつも】
なんだかラブロマンスが始まりそうだけどもどう思う?これ、ループ物の始まりなんだよね。で、俺はそのループしてる主人公の頭をぶち抜こうとしてる所。なんでそんなにメタいのかって?コイツのメモ見ちまったから。くだらねぇと吐き捨ててやってもいいがこういうのは信じるタイプでね。まぁ、次に記憶は持ち越せねぇからこれまでの代物だが。殺さなきゃいいだろ?好奇心。だが、本当かは確かめられないというね。愉快犯として設定されてるそうだから。世界に抗えない歯車って事はよーく分かった。次を楽しみにしてるよ。
【すれ違い】
あの娘が出ていって半年。最後の言葉が
「ゴミカス野郎!」
だとはね。いまだに傷付いているよ。口が悪い娘だとは思っていたけどこれ程までとはね。
「言っておくけどたまに帰ってきてるよあの娘。アンタに会いたくないだけなんだって。門下生にバレてもあの娘が脅して口封じしてるから皆言えないのさ」
知らなかったよハニー。どのくらいのペースで?
「週一位?アタシは仕事でろくにいないからね。アンタも多忙の身じゃないかい。お互い様。個性大切にしてたら刺々しい娘になったね。親失格までとは言わないけどさ」
手厳しい娘だね。私の何がそんなに気に食わないのかな?
「さぁね。思春期の子供の考えなんて分からないさ。あの娘の面倒見てくれてる人からすると大人になったら変わるからそれまでの期間限定の姿だとか。どうもあの男らアレなんだけど嘘はつかないでしょ。信用出来ないけど。でも、分かる気もする。難しいね」
男の元にいるのか。心配だね。でも、いや、悩んじゃうね。あの娘の強さを信じるべきか親として心配して帰ってくる様に説得するか。
「無理無理。アンタじゃ逆にあの男らに懐かせる結果になるよ。蛇蝎のごとく 嫌われてるんだから。声掛けるのすら無理ってもんよ」
傷付くね。何とかならないかな?
「無理。大人になって丸くなるまで待ちなよ。アタシも説得してるけどかなり厳しい。言えば言う程反抗されるよ」
親の威厳がないのかな?
「逆。あり過ぎるから反抗するの。だから、言えば言う程って訳」
悲しいね。あの娘が幸せに生きている事を祈ろうとするかな。
「それでいいよ。あの娘が幸せならいいさ」
【秋晴れ】
ジューンブライドって六月だけどさ。日本の気候的に秋に行われてるらしいよ結婚式。晴れが多いのと過ごしやすいからだって。小話だからぶっちゃけ真相は知らないけどね。縁ないし。クラスの男子にさー結婚したくなる男なんていないもん。早くね?今はそうかもねー。やはり、独身貴族が正義か。女でも貴族でいいでしょ。知らないけどさ。そんな事より近所で?落ち葉集めしてて?焼き芋焼こうとしてる?マジ?行く行く。結婚話より目先の美味しい話でしょ。大人じゃないもーん未来設計なんか知らないね。