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8/23/2025, 4:37:24 PM

ピカッ!!!

ああ光った


「いーち、に、さーん、」

ゴロゴロゴロ


「3秒だから1キロくらい先だっ!」


いつも雷の距離を計算していた君
満面の笑みで伝える君が
愛おしくて愛おしくて


雷が鳴る度に君のその声が

聞こえてくるような気がして

今日も1人で遠雷を聞く



もう一度、僕の隣で笑ってよ。



遠雷




8/22/2025, 2:25:36 PM


midnight blue

夜になったら現れる


何となく感じる不安

正体を突き詰めるほど

自分がなんだか分からなくなる


この得体の知れない心の闇を
夜のせいにしていいのだろうか


真っ暗な部屋でひとり袖を濡らす夜が
1日でも少なくなるように

私はまた
明日も今日を生き続ける

8/21/2025, 5:40:59 PM



カーテンから差し込む光が柔らかく
遠くで小鳥の声が弾むように響き
ほんのり甘い匂いが漂ってくる


あぁ、今日も世界は美しい


そんな世界に見捨てられたかのように
胸の奥の黒い感情は、静かな空気の中で蠢き続け
まだ解けない霧のように重く張り付いている

世界が眩しければ、眩しいほど

ここにある霧がよりいっそう濃くなってゆく


あぁ、これで終わりなんだ


何かがプツリと切れたように
何かが結びついたかのように


こんな時、最初に思い浮かぶのは
他でもない君だった

世界で1番愛しい君を
この美しすぎる世界に置いておくことは
私にはできなかったみたいだ






君と飛び立つ