カーテンから差し込む光が柔らかく
遠くで小鳥の声が弾むように響き
ほんのり甘い匂いが漂ってくる
あぁ、今日も世界は美しい
そんな世界に見捨てられたかのように
胸の奥の黒い感情は、静かな空気の中で蠢き続け
まだ解けない霧のように重く張り付いている
世界が眩しければ、眩しいほど
ここにある霧がよりいっそう濃くなってゆく
あぁ、これで終わりなんだ
何かがプツリと切れたように
何かが結びついたかのように
こんな時、最初に思い浮かぶのは
他でもない君だった
世界で1番愛しい君を
この美しすぎる世界に置いておくことは
私にはできなかったみたいだ
君と飛び立つ
8/21/2025, 5:40:59 PM