夢と現実
夢と現実。夢は、僕が夢見ているものを映してくれるわけじゃない。今、お母さんに会いたいと願っても、夢に彼女が現れるわけじゃない。
でも夢は僕を楽しませてくれる。
昨日の夢は、好きなキャラクターが出てきた。
一緒に過ごしたり、ドライブに行ったりした。
僕は夢の中で現実のことは思い出せない。
だから、現実なんか忘れて夢にされるがままにされる。
それが僕にとっては本当に楽だった。
勝手に場面が変わって、勝手に進む。
僕は何もしなくていい。
それが、夢だ。
怖い夢も、ドキドキして刺激だらけで楽しい。
でも、必ず夢からは覚める。
目を開けるとそこはいつも必ず現実。
ここでは自分で考えて、自分で行動しなければならない。
それが僕にとっては本当に憂鬱だった。
泣かないで
そう言って君の体に腕を回した
君は泣き止まない
泣かないで…
僕の頬に涙が伝う
君は泣き止まない
愛情
愛情って何
僕は愛情が何なのか分からない。
愛情の表し方を知らない。
愛情の受け取り方を知らない。
今、言われている「これ」は愛情表現なのか?
今、言われているこの「助言」は愛情なのか?
今、強制されているのは?
今…
今、怒鳴られているのは?
みんな「あなたの為」「だって愛しているから」って。
愛されてるような気はしない。
怒鳴られているのも、怒られているのも、嫌われているのも、全部、自分自身のため。
僕に愛情をくれた人は唯一彼女だけ。
彼女がいなくなって以来僕は、愛情を感じた事がない。
もう忘れてしまった。
愛情の受け取り方を、知り方を。
「愛情」というのは本当に難しい。
そして僕は人からの愛情を避けてしまう。
もう気持ち悪いんだ。
微熱
あの子を見たり、想うと、心がドキドキして、顔が熱くなる。
のぼせた僕を心配した友達に、熱を測ってもらうと
これはこれは。微熱があった。
しかし、僕は至って健康だ。
僕はしばらく友達と顔を向け合って考えた。
これは…
「恋だ!」
僕達は声を揃えてそう言った。
僕達は驚いてお互いしばらく無言で顔を合わせた。
しばらくすると、二人の間でドッと大爆笑が起こり、改めて僕達の仲の深さを再確認した。
偶には青春も想い描きたいものですね…
太陽の下で…
小学低学年の頃、休み時間に友達を連れて校庭に出た。
晴れた春の午前。
芝生の上に寝転んで目を閉じる。
ぽかぽか〜
たった15分しかない休み時間も、無駄にしない。
僕は数人の友達と日向ぼっこをした。
太陽の下で、太陽の光をたくさん浴びて…
あの頃は、チャイムもなかった。
僕はそろそろかなと思い、時計を確認しに行った。
案の定、休み時間がもう直ぐ終わってしまう時間だった。
僕は友達を呼びに行き、みんなで靴箱に走った。
僕の掛け替えの無い思い出だ。