「ただいま」

「おかえりなさい…あなた」

上着を受け取ろうと立ち上がったその時、
窓辺のカーテンが揺れた。

え…この香り…

「どうした？」
「いえ…」

すっと消えた香りと引き換えに笑顔を作り我に返る。

…あの時、風が吹かなければ
もう少し気が付かないふりができたのかもしれない

「風に乗って」

今とは何なのかわからなくなってきた
今ってすぐ過去だし
未来もすぐ今になって
すぐ過去になる
けれど、
今は必ず存在している

時の流れというもの
長く感じる一生も
お釈迦さまからして見れば
指を1度鳴らす程度の刹那


「刹那」

私は

死ぬ為に生きる

その日が来た時

生きた意味を知る



「生きる意味」

どうする家康を見た
茶々は悪女だったのか？
彼女の最後を見た時、家康が悪に思えた
北川景子の演技力のなせる技なのか
人の善し悪しとは何なのか
確かにそこに彼女の正義はあった



「善と悪」