いつか散る花
その命がとても
儚いことを知っているから
その一瞬を愛おしむように
目に焼き付ける
もうすぐ散る花は
いっそう鮮やかに匂いたつ
人の心も儚くて
泡沫にたゆたいいずれ消える
花の終わりを惜しむように
いつか消える命を
慈しむことができたなら
そんなことを思いつつも
今日も無機質な言葉の海に溺れていく
【繊細な花】
毎日このアプリに投稿される
みんなの作品こそが
繊細な花のように思える
美しかったり、個性的だったり
枯れかけていたり
たくさんの花が咲いている
毎晩、人の数だけ咲いている
今日もたくさん花が咲く
【一年後】
大切なのは今だから
出来るだけご機嫌に
毎日を心穏やかに
積み重ねていれば
きっと一年たっている
音楽さえあればいい
心踊る物語があればもっといい
知らないことを知っていく喜びを
出来るだけ最期まで続けていきたい
わたしの道がたとえ途中で
途切れていても
行けるところまででいい
代わり映えしない毎日こそが
幸せだったのだと
一年後またここに書きに来よう
心の奥底の本音の部分では
一年後まで生きていたくないという声がする
その声を無視して、明日も生きる
このお題は嫌いだ
何度リライトしても結局ネガティブに帰結する
原因はわかっている
私自身が目を背けていることを
ストレートに突き付けてくるからだ
今日も頭が痛い
毎日薬飲んでる
気圧のせい
寒暖差に身体がついていかない
書こうと思えばいくらでも書ける
嘘はつきたくない だから正直に書く
綴られていくのは唾棄すべきような駄文
クローズドな場所ではなく
こうして読んでくれる人のいる場所に書く
これを読んだあなたがどう感じるかなど
度外視して書く
自分の世界を壊されたくなくて
他人と距離をとるくせに
誰かにわたしを知って欲しい
もう、訳がわからないよ
これを読んで共感してくれる人が
一人でもいるのなら
少しは救われた気持ちになれるかな
【子供の頃は】
妖精がいると思ってた
願えばいつか魔法使いになれると
ユニコーンや河童
サンタさんにごんぎつね
絵本に書いてあることは
本当だと思ってた
メトロポリタン美術館って歌も
大好きだったな
わたしはもう大人だから
妖精は居ないと知っている
童話もただの作り話で
遠野へ行ったところで、河童にも
座敷わらしにも出会えないと知ってる
だけどね
これは内緒なんだけど
バイオリンのケースをトランク代わりにして
大好きな絵の中に閉じ込められたいと
いまでも、わりと本気で思ってるんだ
あなたにもあるのかな
心の中の子供の欠片
悔しくて悲しくて泣き濡れて
明日なんて来なければいいと願っても
朝日は変わらず世界を照らす
数えきれない夜を越えて
人はまた歩き出す
優しい音楽を聴きながら
誰かの紡ぐ詩に励まされて
非日常が日常に戻っていく
今日は泣いていても また歩きだす
美しい世界の中へ 一歩
【日常】
余震や停電の心細さに震えていたあの日以降、メルトダウンとか放射線量て単語が身近になった。
コロナが発生して以降は、パンデミックやリモートワーク。
サイバー空間ではとっくに開戦してんのかな。生成AIのせいで本当と偽物が混じりあい信じてはいけないものが増えた。なんとなく近未来にいるような錯覚の中にいる。
そして、酷暑。
世界中で命懸けの夏がはじまる。
これも、近未来の日常。私たちの現実。
【好きな色】
浅瀬から深い所へ少しずつ
濃くなっていく海の色
沈んでいく夕陽 黄昏どき
夜、月の回りの雲 うっすらと光る
それから、雨上がりのみどり 虹の色
海の底 音も無く 匂いもない
光が届かない濃紺
たゆたいたい たゆたいたい
悲しくなる銀色の魚
ただ冷たく沈んでいく
海の底には鮮やかな珊瑚
風に揺れるネモフィラ
ラベンダーの香り
春は桜 夏はひまわり
秋に広がるただ高く透明な空
冬は白く暖かなイルミネーション
そしてまた巡り来るはる
美しすぎる世界
色と光で構成される世界
それを探すこと 見つけること
それだけがわたしが生きる意味
浮世はしょせん悲しみも
苦しみも喜びもすべて溶け込む
極彩色の世界
すべての色が混じりあいやがて黒
追記
今日のお題だい好きです。
みんなの文章がバラバラだから
青いボタンをタップする度に
イメージが広がってたのしい。
もう何周もしてしまった。
今日も書いてくれてありがとう。
おかげでまた寝不足になりそう。
こういうお題が続くといいな。