今日はクリスマスイブだから
私の密かな夢だったもの
「友達とクリスマスプレゼントを送りあいたい」
だからといってそんな人はいないので
1人寂しくお買い物
送り相手なんていないので自分へのクリスマスプレゼント
5000円くらいの消費は承知済み
今年は無事クリぼっちになっちゃうけど
来年は友達でもいいからクリスマスを一緒に過ごせる相手が欲しいなぁ...
今のうちにクリスマスプレゼント用のお金でも貯めておこうかな
[プレゼント]
ゆずの匂いはどこか新鮮で一番好きな匂い
誕生日に君からゆずの香りの香水を貰ったこと、今でも覚えてるよ
あれ、まだ使い切ってないんだ
使い切るのがなんだかもったいなくて飾ってる
でもね、部屋の匂いがだんだんゆずの匂いに変わってきたの
ゆずの香りは君のこと思い出しちゃうじゃん
だから喧嘩したときも帰ってきたらゆずの香りで
君のこと忘れたくても忘れられなかった
それでもずっと飾ってた
それくらい大切な存在だったんだよ
なんであの時言えなかったかなぁ...
インスタのストーリーでも見れば私以外の3人で遊びに行っているし
移動教室だって私以外の3人で行くし
休み時間だって気づいたら私が独りになってるし
私がいるとなんか喋りにくそうだし
私はいない方がいいのかな、なんて思ってしまう
3人は1と2になる確率が高いから4人の方が安心できるのにそれを差し置いてでも私といたくないのだろうか
いくつもの嫌な気持ちが流れてくるけど
それを止めれるほど私は強くない
寂しさは消えないし孤独感も感じきれないほどある
神様、1度でいいから私に最高な親友をください。
寂しさなんて感じることのないような、ずっとそばに居てくれる最高の親友を。
『寂しさ』
冷たい風が肌を容赦なく刺激する
着込んでも小さな隙間から当たる
でもこの季節は君と居れるチャンス
「寒いからあっためさせて!」
なんて言って周囲から「人間カイロ」と名付けられた君の手を握る
やはりこのあだ名の通りで手は暖かく 君は苦笑する
「冬は私の事毎日暖めて!」
とか言うけどほんとうは違って
君に会いたいから
冬は一緒に居れるチャンスだから
君は気づいてないだろうけど。
今日はなんて話しかけようか、と考えていたら
不意に手を握られ
驚いて後ろを振り返ると
君がいた
「暖めにきたよ」
「冬は一緒に」
学生の時にそこまで仲良くなかったクラスメイトに
会った
あちらも気づいているようで
ぎこちない笑いを送り合う
会ったところで特に話す内容も見当たらず
気まづい沈黙
あちらが質問してきたことにただ返す
事情聴取でも行っているかのようだ
その状況がいたたまれなくてとりとめのない話をもちかける
突発的な言葉だったがそれは意外にも話が弾み
予定があるから、と言って立ち去った
その日の夜は疲れていたのか
久しぶりに熟睡することが出来て
あの子に会えて良かったのかもしれない、と
ひっそりと感謝した日であった