心のがらんどうを埋めたくて、ただ満たされたくて生きていたら空っぽの部屋で空っぽのまま生きている。すりガラスの窓を開けることもなく何も無いだけの空間で同じ空気を吸っては吐いている。私以外の何者も立ち入れない場所で私だけが私を構成していて、中身のないまま外側だけが取り繕われてただ命を消費し続けていく。命を切り分けて大事に大事に食べていって、私が私を食べ尽くした時もうそこには外側の殼すらないんじゃないか。誰かのために生きられたらどんなに素敵なことだろう。同じだけの幸福じゃ満たされてくれないからもっと次を求めて傲慢で生きている。穴ボコだらけで乾いて仕方ないから、だれか、どうか。
抱きしめて愛を注いで心を救って生きてる証をくれよ
気がついたら何をしていたのかわからなくなっています。記憶の引き出しに限界を感じていて、全能感が底をついて、眠れないほど溢れ出していた新たな想像の欠如に恐怖しています。過去を食い潰してもう生み出せない。生産的でいられない。何にもできない人間になってしまう。空っぽの現実を見たくないからネットに縋ってどこかに生きてる証を求めてしまう。そうでなければ、どこにも私が今まで生きていた証拠なんてないから。透明人間だ。息してるだけの幽霊だ。愛が足りない。
愛を注いで
私達の間にある全ての事象が煩わしい
心に触れてみたかった
頭の中があなたでいっぱいになって
ずっと一緒にいたくて
近くにいると幸せで
そういう気持ちが私にもあったらよかった
そしてわたしを欠陥品だと思って
ちゃんとした人間にしたいと思って
どんなに試行錯誤しても
最初から存在しない部品は治せないわけで
わたしはここにいて
あなたと違う愛を知ってる
抱きしめてよ
受け入れ難い異質を肉の殻で覆ってる
心と心で話したら何もかもを話せるわけじゃない
けれどあなたとわたしの間にある全てが煩わしくて。
同じだけの気持ちを持ち合わせていない時の孤独感
心と心
何でもないフリできるほど大人でもなかったよ
ねえつまらない人間になってしまったね
刈った草や雨上がりの土の匂いを忘れて
裸足で踏み入った泥の温もりも忘れて
何もかもを過去に置き去りにしてきた
作り笑いとか心にも無い賛辞だとか
決まった返事や決まった予定だとか
終わりまで見え透いたような人生なんかうんざりだ
大人のフリして大人になんて成りきれない
知らんぷりしても何でもないフリしきれない
こんなつもりで生まれたわけじゃないのに
ねえつまらない人間になってしまったんだよ
文明を着飾るあなたは徐々にブルーライトに沈んでゆく
スイッチひとつで消えてしまううつくしさ
何でもないフリ
手を繋いでみせてよ真実なら
銀貨30枚は信頼の錘
キスを求めたのは貴方でしょう
こんなはずじゃなかった
生まれたのが間違いだった
イエローに染まった私を赦さないで
危険信号が塞いで前も見えない
怯えていること知っていたのに
手を離したのは誰かなんてわかってる
罪で溢れた安寧に沈む
裏切り者は貴方だ
私だけのものではない事を知っている。
ユダの裏切りをキリストは知っていて許したなら、それは裏切りではなかったのでは?と思って書きました。
蘇ると言った3日後、復活しないことに絶望したユダは得た銀貨を神殿に投げ入れ畑を買って身を投げた。その後きっちり3日を過ぎる頃にキリストは蘇った。少しでも疑った事が罪でしょうか。しかしキリストの復活を知らないユダにとっての裏切り者は、間違いなくキリストだったでしょう。きっと責任感があって少し臆病だっただけ。ユダは自分で罪を償い、救いを求めないのならそもそも宗教に向いていなかったのではとか思ってます。まだまだ調べ足りない。
救われるなら誰かにではなくて自分自身でありたいです。
手を繋いで
あるはずのない傷が痛んでそれすら愛おしくて
未だ蒙昧な日々に泣きたくなるのは誰のせい
笑えない話なら聞きたくないよ
この部屋は君の夢を見てるみたいだ
加速する時間と変わっていく君の香り
飽和して声も温度も忘れていく
幸福の渋滞で埋もれていく
信仰に溺れていく
こんなんじゃとても生きられない
嘘じゃないなら傷をつけてよ
祈ってばかりで救われないよ
怠惰に吐き出す二酸化炭素と
部屋の片隅で転がった私の死体
形ないものばかりに縋っているのは
私無しで生きられる君のせい
確かな傷になればよかったのに。
部屋の片隅で