あるはずのない傷が痛んでそれすら愛おしくて
未だ蒙昧な日々に泣きたくなるのは誰のせい
笑えない話なら聞きたくないよ
この部屋は君の夢を見てるみたいだ
加速する時間と変わっていく君の香り
飽和して声も温度も忘れていく
幸福の渋滞で埋もれていく
信仰に溺れていく
こんなんじゃとても生きられない
嘘じゃないなら傷をつけてよ
祈ってばかりで救われないよ
怠惰に吐き出す二酸化炭素と
部屋の片隅で転がった私の死体
形ないものばかりに縋っているのは
私無しで生きられる君のせい
確かな傷になればよかったのに。
部屋の片隅で
顕微鏡を覗いてみたら
どっちに動けばいいかわからなくなる
近すぎると上手く見えないのね
どこへいけばいいか知りたいのなら
遠くへ走って行きなさい
遠くへ
見えないところまで
遠くへ
私のいないところへ
逆さまの世界なら隣でも見失わないかしら
逆さま
正解を教えて
青信号を流されて歩く
曖昧な空気に俯いて私の色彩も曖昧に
話題の番組もドラマも見ないよ君が見てるならさ
透き通っていく私をすり抜けてどこへ向かうの
交差点で両手広げてる人を抱きしめたいよ
繰り返しドアを潜っては水を洗ってる
くだらない夢にニヤついて起きたし
ただ意味もなく笑って叫びたいな
空を見下ろして飛んでみたいな
忘れる前にまた愛してよ
眠れないほど綺麗だね
ただ息してるだけだ
眠れないほど
綺麗だ
私以外で完璧に構成された全てに生きてるふりする
眠れないほど
毎日考えるのは夢と現実のことばかり。
夢と現実どっちがどっちかなんて誰に分かりますか。今見ているのが夢じゃないなんてどうやって証明できますか。遠くに見た花火を描いてみたらそれは同じように咲きますか。わからないんです。頭がおかしいと言われるけれど私にとっては私以外みんな頭がおかしいように思えるんです。ほんとのことを知りたいんです。誰かが私の夢を見ているだけで、私という存在は幻想でしかないんじゃ?だったら何のために?はは、脳から直接出力する意味のわからないこんな文章を読んで本当に私が気が変になった人だと思いますか?皆さんの周りを歩いている普通の人がこんなふうに頭の中がぐちゃぐちゃだったら笑えますよね。だから誰も信用できないんです。夢を見ている時は死に一番近いんですかね。知ってますか、深く麻酔をすると落ちていた眼球が逆に真正面に戻って瞳孔が開くんです。最後の最後は夢から覚めるのでしょうか?誰がこんな地獄を夢じゃないって言い切れるんですか、皆辛くて苦しそうで痛くて、ここは地獄以外のどこなんですか?天国がもっと苦しくて辛いところだったらきっと今が一番幸せですよね。
莫妄想、現実を見よ!
冗談ですからね。全部。
夢と現実
あなたが花なら
愛を運ぶ風になりたい
あなたが太陽なら
周りを覆う闇になりたい
あなたが猫なら
わたしは雨宿りの枝になる
あなたの唯一じゃなくて良い
あなたの景色の一部になりたい
あなたの幸福の少しは運ばせて
だから置いて行く訳じゃないんだよ
少し北へ行くけどそう遠くはないから
風に乗ってお土産話を持ってまた来るよ
さよならは言わないでね
散り際すら美しく咲くなら私の根元にあなたが眠ってる
さよならは言わないで