『岐路』
正解が無いから、
進んだ道が良いのかも分からない。
何度も岐路に立たされた。
選ばなかった道を進んでいたらどうなっていたか。
たくさん後悔も失敗もしてきた。
自分が信用出来なくなる時もある。
不安で不安で誰かに選択を委ねたくなる時もある。
それでも自分にしか導くことが出来ないのが"岐路"
岐路に立つその最期まで、
あと何回あるんだろう。
本当に厄介だ。
『誰にも言えない秘密』
私には秘密が無い。
それが悩みでもある。
『正直』
子供のいる人生も楽しいだろう。
いない人生も夫婦ふたりでそれも楽しいだろう。
"子供をつくる"という大きな人生の分かれ道。
人生の選択をするのが30代。
選んだ人生に後悔せず胸張って生きるのが40代。
と聞く。
正直、どちらを選んでも不安でいっぱいだ。
何も考えずに生きてた子供の頃に戻りたい。
『梅雨』
雨が嫌いって言う人は多い。
私もそう。
でも晴れの日より雨の日の方が、
エピソードも多い。
子供の頃、傘を振り回して、逆さまにして遊んだ。
やり過ぎて壊して怒られた。
学生頃、好きな人と相合傘して緊張した。
靴が浸水してても気にならないくらいに。
バイト終わり、電車の時間ギリギリで猛ダッシュ。
駅に着くと"大雨の為、5分遅延しております" ラッキー。
大人になって、車を運転中、ワイパーのゴム切れてた。
ショック、、あ、虹出てる。
気づくと雨の日エピソードは増えていく。
ちょっとした会話のネタに、
雨トークなんていかがでしょう。
『寒さが身に染みて』
高1の冬
帰り道、恋人に振られた。
"今までありがとう"と感謝を伝え、
握手を交わして、最後は笑って"さよなら"をした。
元恋人に背を向け、駅に向かって歩き出したその時、
しんしんと雪が降った。
傘を持っていなかった私に容赦なく降り積もった。
髪に触れた雪が溶けて滴ってる事にも気づかないくらい
私は泣いていた。
大好きだった。
もっと一緒にいたかった。
さよならなんて言いたくなかった。
泣きじゃくる私の体は熱く、鼓動が速かった。
地面は、私の心を写すかのように一面真っ白となり、
足跡だけが取り残されていく。
駅に着いた頃には涙も枯れていた。
そして私は、改札を通る音と共に
彼との思い出も置いてきた。
もう振り返らない...
そんなほろ苦い寒い日の思い出