ペダルをこぐ
夜の道のり
いつも一人
どんな日も
一人 赤信号
誰かといたくない 青い自転車を
わけでもない 止める
けど 少しサドルが
高いかもしれない
冷えた空気 などと考えてる
秋の到来 そして
どの季節も ペダルを踏み込む前に
どんな行事 何だか気分がいいのは
でも あまりに月が
自分だけでいたい 綺麗だからで
わけではない そんな一人が嫌いじゃ
けど... ないんだ
と こころの温度の
高さを知る
#月夜/note-18
この列車は
どこに向かうの
座るとすぐに
眠りについた
キミは知らん顔
なぜかしら
不安はない
たどり着くのは
どこでもよかった
たどり着かずとも
構わないし
たとえばの話
そうしてぼくは
本を取り出す
紙の擦れる音と
キミの寝息
この列車の行方は
たぶんキミも知らない
窓の雨粒は
星屑のよう
とてもきれいだ
とても
#列車に乗って/note-22
どこにもない場所
どこにもいないワタシ
迷子にもなれなくて
生まれた星の名まえを
なくしてしまったから
#理想郷
8月26日
瞬く
きらめき
遠のく
呼吸
めぐる
季節の
うつくしきこと
#きらめき
あの子は待っていた
母親を待っていた
毎日来なくても
とは言ったけど
それは売り言葉に買い言葉
病室を出てすぐの
エレベーターまで
パタパタと
小さなスリッパの音が
行ったり来たり
#病室