「終点」
アマプラの輪るピングドラムの映画を見なければと思い、数週間経つ
彼らの運命の終着点をもう一度見届けなくてはならないが、結構長いのでなかなか手を出せずにいる。多分本編の総集編なのかな?それともまだ先があるのか…
「上手くいかなくたっていい」
乳幼児と公園を散歩中、見知らぬおばあさんに話しかけられた。子どもと一緒にいると割とよくある事なのでもう慣れた
「かわいいわね〜♡母乳で育ててるの?」
ネットでたまに見るやつだ!初めて聞かれた!と少し動揺しつつも「……混合です〜。たくさん飲むから母乳じゃ足りないみたいで〜」と正直に答える。ちなみに私は機転がきく会話ができるタイプではない
我が子はミルクを飲む量が凄まじく、生後一週間で退院する頃には母乳に追加で120mlは飲んでいた。数ヶ月〜半年経つ頃には200ml〜300ml(この頃はミルクはだいたい日に4、5回)は飲んでいて、母乳はもはや添えものと化していた
「そうなの〜。私も母乳出なくてミルクで育てたのよ。いいわよね、ミルク!」
私の不安を他所に、おばあさんからの返答は穏やかなもので、ミルクいいよねという会話を少しして解散した
そっちのパターンもあるんだ…
「蝶よ花よ」
新婚時代に、夫とふたりでよく花札をした
私は花札をしたことが無かったため、一番簡単なこいこいのルールを夫に教わってしたように思う
最近は忙しくて全然していないのでまたルールを少し忘れてしまった。子ども達が大きくなったら今度は家族みんなでしたいものだ
「最初から決まってた」
「どうしたらいいと思う?貴女の意見を聞かせて」
と言われたから渋々答えているのに、やたら「うーん…」「でも〜」とダラダラ話を引き延ばされる
そしてまた冒頭の質問に帰ってくるのだ
新手の拷問かもしれない
とりあえず私の意見や好みを聞かれたから答えているだけなのに、何かが自分の思いと違うのか遠回しにやんわり否定される。何度も何度も…
答えはきっと奴の中に既にある
そもそも何故20近く歳が離れている異性の私に聞くのか。内容も私の専門外で全くわからない
メンズのオーダーメイドスーツの裾の丈なんか知るか。襟の形も自分の好きな形を選べばいいじゃないか。色も好きにしろ!店員と相談してくれ
私に聞くな
「太陽」
「あなた地球と太陽はどっちが動いてるかわかる?」
「太陽は動いてなくて、地球が太陽の周りをくるくる動いてるんでしょ。急になによ」
「知ってるみたいで安心したわ。太陽が動いてるとか言われたらどうしようかと思った」
母からの突然の抜き打ちテスト
普段はこういう質問はしてこない母が私に確認してきた一般常識
当時小学校高学年だった私は難なく正解したのだが、正解したのに全く嬉しくなかった。馬鹿だと思われている可能性をひしひしと感じ「流石に知っとるわ」と反したが「よかったよかった」と機嫌の良い母
突然何だったのか。気味の悪い思い出である