眠い猫

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11/1/2023, 10:33:04 AM

春 散った桜の花弁が川を桃に染める
夏 すべての植物が青々と繁る
秋 葉も頬も紅く凍み
冬 あつい白の下で待つだろう

冬は色を求めていちどの春を迎えにいく。

10/31/2023, 8:29:20 AM

昔遊んだ空き地が失くなり
古く細かい砂が入ったDSが出てくると懐かしく
寂しく思う。
遠くにいった友人
今は今
おもいでは美しいままでしまっておこう。

10/29/2023, 10:15:00 AM

ちいさいときは、おりのなかにいたの。
あなた わたしを見てわらったね。
はじめまして
おおきなところにつれてこられた。
びっくりしてごはん あまりたべられなかったよ。

あなたは背中に大きなはこ
着けるようになったね。
そのなかに入ってあそぶのたのしかった。

荷物増えたね。
とっても汗臭くてベタベタしたね。
疲れたときは私のお腹の匂い嗅いでたね。
嫌だったけど我慢したよ。褒めていいよ。

おしゃれになったね。
光る板に夢中になっちゃって。
私のふわふわで邪魔してやるんだからね。

居なくなったね。たまに帰ってくるけど。
いっぱい居てくれると嬉しいな。
私、骨が浮き出てきたけど
あなたに触られるの好きだよ。
待ってるよ。おかえりなさい。

10/28/2023, 5:13:44 PM

ポツポツと歩いていく。
宛もなく夜の道を歩いていく。
先が全く見えない夜の暗闇のなか、ひたすら歩く。

ポツポツと歩く。
懐中電灯がみえた。どこで入手したか。
歩いていればわかるさ。
信じて歩く。見つからない。

ポツポツと歩く。
子供がいた。どこからきたのか。
わからないよ。歩くしかないよ。

ポツポツと歩く。
若者がいた。どこにいくのか。
わからない。皆が歩いているからあるくだけさ。

ポツポツと歩く。
老人がいた。
もうすぐ着くわよ。

ポツポツと歩く。
友人がいた。
約束を破るんだね。

ポツポツと歩く。
両親がいた。泣いていた。
ポツポツと。
きれいな自分の服と靴。
ポツン。

地面はもうない。

ぱちん