高校時代、ソフトテニス部に所属していた。
県大会優勝は当たり前。平日は4時間、休日は11時間練習。オフは2ヶ月に1回あればラッキー。
監督に怒られて怒られて、できない自分が嫌。コートで流した汗と涙は数えきれない。
「今日何時までかなー。」
「監督来るん早すぎやろ。」
「まじで部活やめたい。」
そうやって愚痴をこぼしながらも、家族より長い時間を過ごしたチームメイト。時にぶつかり、大嫌いって思った日もあったけどやっぱりみんながいないとだめだった。コートで流した涙以上にコートで咲かせた笑顔は数えきれないね。
最後の試合のメンバーに入れなかった私はチームのために動き続けた。全ての感情を抑えて、
メンバーには
「大丈夫、あなたは強い。」
と言い、
選ばれずサポートになった子には
「サポートがメンバーを勝たせるんよ。」
と言い続けた。
全てが終わった引退の日。
みんなからの
「ありがとう」
その一言で私は今まで抑えていた感情が溢れ出した。声をあげて泣いた。やっと、選手とサポートから同期に戻れた。支えさせてくれてありがとう。
高校受験に失敗してから私の人生は大きく変わった。
正直すごく高校生活が苦しかった。でも1人、親友ができた。
ある日ふとその子の前で口にした
「中学戻りたいかも。」
って言葉。
それを聞いてその子はちょっと怒って
「やり直して、この高校に来んかったら私と友達になれへんやん。そんなん嫌やで。」
って言った。
それを聞いてはじめてここに来てよかったって思えたよ。もし受験に成功するもう一つの物語が選べたとしても私はまたこの道を選ぶ。あなたと出会うために。
自分の部屋のベッド。ほのかな間接照明だけが灯された薄暗がり。寝る前の静かな時間。私はこの時間と様々な思い出を共にしてきた。
しんどい部活で疲れ切った日、
好きな人とのラインを見返して一喜一憂した日、
お付き合いしてた人に酷いことを言われて泣いた日、
反抗期で当たりたくないのに親にあたっちゃった日。
1番素直に自分と向き合える時間。
人に見せる自分とはきっと違うけれど、これも私。全部わたし。
考えすぎって思われるくらい小さなことに傷ついちゃう私だけどそんな私でもいいですか?
誰もわかってくれないなんて言わない。私には私がいればいいんだ。自分の一番の味方であればいい。
「わ〜めっちゃ紅茶の香りした!」
帰り道、カフェの前で目をキラキラさせる親友。
「行っちゃう?」
と私が乗れば
「まじ!やった〜!だいすき!」
素直に感情を表に出してくれる。
私は本当は紅茶よりコーヒー派。でもコーヒーよりも君の笑顔が好き。恋人にも尽くしすぎるくらい尽くす私だけど、性別関係なく大好きな人が笑顔になるのが好き。
これを他人は自己犠牲と呼ぶのかもしれない。でも私はこの子になら自分を犠牲にしてでもその人の笑顔が見たいって思う。
あなたの良いところも悪いところもたくさん知ってる。いつもありがとう。これからもよろしくね。
私が大好きだった彼。あんなにずっと一緒に居たのに「好き」の2文字だけは言ってくれなかった彼。
あなたは感情を隠すのが得意な私に
「ほんまは?」
って聞いてくれる人だった。
「怒ってるやろ?」って君が聞いても
「怒ってないわ」って答える私に
「ほんまは?」って聞いてくれる。
そしたら私は
「ちょっとだけ」って答えた。
「ほんまに?」って君以外の人はみんな聞くんだよ。
あれから私も「ほんまは?」って言うようにしてる。
会えなくなっても変わらない。
君には男女の関係じゃない、人としての愛をもらった。
君に教えてもらった愛のある言葉。
君と私の共通の言葉。
「ほんまは?」は私たちの愛言葉。