ジャングルジムに登った記憶はないが、雲梯の上に登って降りられなくなり泣いた記憶はある。大人になっても乗りたいのはブランコ。一生懸命漕いだ後に続く浮遊感が楽しかったのかもしれない。
名もなき家事という言葉を知っているだろうか。わたしは最近初めて知った。
料理、掃除、洗濯のように名前のある家事以外の、生活に必要だけど些細で具体的な名前がない家事のことらしい。例えば食器の片付け、ゴミの分別、消耗品の補充など。
先日、昼休憩にカップみそ汁を食べようとしたら、休憩室のポットのお湯が残り僅かだった。ポットを持ち給湯室に向かっていると、廊下で女性とすれ違ったので軽く挨拶した。その時、すれ違いざま「ありがとうございます」と声が聞こえた。えっ今わたしに言った?
同じ会社だけど、お互い顔も名前も知らない。わざわざ感謝の声をかけてくれるなんて。良い人だなと思った。
こういう人が世の中に増えたら家事分担の悩みとか争いとかがなくなるのかもしれない。
女心と秋の空。女性の男性に対する愛情は秋の空模様のように変わりやすいということわざだが、元々は「男心と秋の空」で、江戸時代からあったらしい。
世の中移り気な人ばかりじゃないし、多様性が尊重される現代には不相応な気もするが、言葉にすると語感が良く趣がある。澄んだ秋空と純粋な恋心。移り行くともその趣は変わらない。
また、夜明け前に目が覚める。まだ眠気が残っているのに眠れない。
睡眠用BGMの中からショパンメドレーを聴いてみる。
繊細で、星が煌めくようなピアノの音。窓の外の雨音に寄り添うように流れる旋律が心地良い。
眼を閉じればすでに夢の中にいるみたい。こんな素晴らしい曲を作ったショパンと、素晴らしい音にしてくれるピアニストに感謝。大切に聴きたい。
来月、好きなバンドのライブに行く。誕生日にもライブに行って聴きたかった曲たくさん聴けたけれど、その日唯一聴けなかった大好きな一曲が今度こそ生で聴けるとあって、楽しみ度100%だ。
その曲が始まったら、あの時と同じように思うんだろうな。終わらないでほしい、ずっととどまっていたいって。