題名「ココロ」
いつも歌が大好きだった私。
カラオケだって大好きで、歌は得意だと言えた。
なのに私の得意は突然無くなった。声が出せない。
その日から私は感情を出すことが面倒になった。
『なぁお前掃除やってよ』
『返事が無いってことはいいってことだよな!』
いじめへとエスカレートして学校は辞めさせられる。
学校に行くも行かないもどうでも良くなった。
(ん、なんだこれ、)
そこで見たのは"VOCALOID"。
親が私へのプレゼントでくれたものだ。
なんとなく、プレゼントなんだからと使ってみた。
適当に音をつけて、ベースやドラムなど打ち込む。
気が付くと日付は変わって7時。
久々に没頭したなと思って作った曲を流した。
(そうだ。私はこれが好きだったんだ。)
その日私は、ココロのないVOCALOIDに
あるはずのない私の心を掴まれた。
題名「やさしい嘘」
「私の彼氏〜、ほんとに最高なの!」
そんな友達Aちゃんの惚気話を聞く。
彼氏さんはAちゃんの欲しいと思っていたもの
全てプレゼントしてくれるらしい。
「もうこれは運命共同体ってことだよね〜!!」
「だってあんたにしか分からないような趣味のを
好きそうだったからってなんでもない日に
プレゼントしてくれるんだよ〜?」
「私の事大好きじゃん!」
毎回こんなにいっぱいの惚気話をされる。
ほんと幸せそうでなにより。
この幸せそうな笑顔は私はさせてあげられない。
『Aの事色々教えてくれてありがとな。』
『毎回信用させるために助かってるよ笑』
彼氏さん激愛なAちゃん。
これからもずっとその笑顔でいて欲しい。
「ほんと私の彼氏最高だと思わない?」
「…うん。めっちゃいい彼氏だと思うな!笑」
題名「降り止まない雨」
今日はサプライズで彼氏に会いに行こうと思う。
なんてったって明日は彼氏の誕生日だからだ。
誕生日の瞬間を一緒に過ごしたいって思った。
誕生日プレゼントに彼氏の好きなタバコを1カートン買って家に向かう。ベランダに出て
今日の綺麗な星空を一緒に見ながら過ごすんだ。
計画はバッチリたてている。
なのに彼の家に行くと焦った様子で家に
入れてくれない。中をのぞき込むと女物の靴。
よく見てみると女性物の傘、服なども見えた。
私はその場で別れを告げてその場を離れる。
私は吸わないと約束した彼のタバコに火をつけた。
でもすぐ雨に消されてしまう。何度も何度も
つけたけど、何度も水で消されてしまった。
題名「あの頃の私へ」
元気ですか?今私は幸せです。お友達にも恵まれて、
楽しいこともいっぱいです。辛いことがあっても
簡単に乗り越えれるような幸せを持っています。
今私は入院しているけど、お友達は泣きながらも
お見舞いに来てくれます。医者の皆さんも私を
励ましてくれます。本当に幸せです。
幸せになれるので、取り返しのつかない行動を
起こすのは本当にやめて欲しかったな。
題名「逃れられない」
俺は嫌いなサッカーを無理やりやらされていた。
母さんが高い靴買って来て、「やれ!」
そう言われたから。正直やりたくもなかった。
そして俺はサッカーをしている時に足の骨を
おってしまった。すると母さんは慌てて
「これじゃあサッカー出来ないじゃない、!!」
そう言って入っていたサッカー部を辞めさせられた。
できない理由を作れば辞めれるのか。
それから俺はなにかをやさられるたびに
そういう理由を作ってやめてきた。
最近、中学で虐められている。
だから学校を辞めたかった。休みたかった。
ストレスも溜まり、限界が来て母さんに伝えた。
それでも母さんは「気持ちの問題でしょ〜?
ほら早く行きなさい!」と言う。
目に見えない傷じゃないと母さんは
許してくれなかった。
この自分の苦しい気持ちからはもう逃れられない。