【モンシロチョウ】
ひらりと目の前をモンシロチョウが通る。
あぁ春がまた来たのか。
春は別れと出会いの季節。
今年も沢山の人と別れ、沢山の人と出会った。
モンシロチョウは春を伝える。
「忘れられない、いつまでも」
僕が生まれた時もう先にこの世にいた家族の猫。
僕のお兄ちゃんとして色んなことをしてくれた。
一緒に寝てくれたり、遊んでくれた。
でももういない。
僕が塾にいるときに息を引き取った。
塾に行く前は暖かったのが塾から帰ってきた時には冷たくなっていた。
10年以上一緒にいた家族がだんだん弱っていく様子を毎日見てるのに助ける事が出来ないのが悔しかった。
あの時の感覚は忘れられない、いつまでも
【1年後】
1年後僕はどんな生活を送っているんだろう。
今の僕は、勉強と部活と習い事に囲まれている。
部活は週6で最低2時間、最高12時間。
勉強は出来るが、部活と習い事をどっちもやるなんて出来ない。
今から部活と習い事のどちらかを見捨てないといけない。今のところ僕は部活をやる予定だ。
習い事は大学生とかにまた始めればいい。部活は今しか出来ないと思ったからだ。
1年後僕はどんな選択を選んだのか。
心配なところはあるが、時間は止まらない。
どうあがいても選択の時間は来る。
その選択が僕にとって良かった選択と思える様
1年後の僕が笑える選択になりますように
【ルール】
ルールは破っちゃ駄目って言ったじゃん!
はぁ?僕はちゃんと忠告したからね!
はぁかっわいそ〜
ルールを破ったから家族、友達、好きな人まで皆いなくなっちゃうなんて〜
まっ、自業自得なんで!
【たとえ間違いだとしても】
人生は選択肢で出来ていると思う。
僕はふと思うのだ。
もし、この学校に入っていなかったら、
もし、今の部活に入っていなかったら、
Ifの世界を考えてしまうのだ。
僕はいつも思ってしまうのだ。
あぁあの選択は間違っていたのかな。と
あの時は良くても今は駄目だ。
不安があるとすぐに過呼吸になるからリーダー的存在の学級長とか舞台に立つ部活、習い事は向いてないのに、目立ちたいという気持ちがあってやってしまうのだ。
今日だって先生に言われた
「学級長でしょ?ボサッとしないで」
そんな言葉だって、僕にとって心に傷を負うのだ。
簡単にいうと僕はどんな言葉も僕を責めてる言葉に聞こえてしまうのだ。
学級長だって部活だって習い事だって傷をすぐ負ってしまう。でもやめない。
辛くても学級長で良かった、この部活で良かった、この習い事をやって良かった。と思ってしまうのだ。
たとえ間違いだとしても頑張って正解にする。
心に傷を負っても頑張ってもがいて正解にする。
たとえ間違いだとしても、選択肢が間違いだとしてもいつかはその選択肢を全部正解にしてやる。