遠い日の記憶
あの日君は号泣したね
君のあんなに泣くところを初めて見て
正直とても戸惑った
2つのお願いを最後にされたのに
1つしか聞けなかった
君を酷く傷つけたこと
全部全部自分のためだった
苦しくて
楽になりたくて
君のことを思い遣る心が足りてなかった
違う道を進むと決めたこと
後悔はしていない
ただ伝えられなかった
ごめんね
空を見上げて心に浮かんだこと
やっぱり君のことを思う
見上げている空は違ってても
この空は繋がってるから
寂しくなったら空を見上げて
そう言って話したね
あれから随分年月は経ったけど
寂しい時だけじゃなく
よく空を今でも見上げてる
そうやって君を想う
君もたまには私のことを
空を見上げて
思い出してくれていたらいいな
終わりにしよう
何もかも嫌になって
何度そう思っただろう
人に嫌気がさしていた
この世に希望なんてないと思っていた
自分の境遇を
そして自分自身を嫌っていた
包丁を持って自分自身に向けた時
ドアが激しく叩かれた
結局今も生きている
希望がないと思っていた未来を生きているのだ
生きていれば良い事もある
そんな言葉なんて信じてなかったけど
環境は確かに変わり
生きていて良かったと今なら思える
終わりにしよう
そう思ったあの日を
終わりにしなくて良かった
手を取り合って
独りでいいと思ったこともあった
本当にそう思っていた
でも強がりでもあった
人の心に触れ
その本気さを感じ
信じることができた
信じることは難しいと思っていた
でも結局それは自分次第だった
私の問題だった
変わるのは簡単じゃなかったけど
信じること
誰かといること
それは心が楽になれた
支え合い助け合うこと
私には何ができてるのかわからないが
どうやら私にも何かしら役割があるらしい
そうやって
手を取り合って一緒に歩いていきたい
優越感、劣等感
優越感などは無く
劣等感の塊みたいなものだ
親に褒められたことがないし
ダメなところは沢山並べられた
1つくらいは優越感を持てるところがほしいけど