1/7/2024, 10:47:14 AM
【雪】
今日は雪が降っている。
こたつから出てこない君を引きずり出して外出することに
「雪も降ってんじゃん…最悪、」
「引きこもりすぎるんだよ」
口を尖らせて嫌味文句を言うと君は笑って
「はは、何その顔。かわい」
と頬を撫でてきた。
「…別に嬉しくないし、」
「このツンデレめ」
1/6/2024, 10:44:38 AM
【君と一緒に】
「死のう」
そう伝えてきたのは突然のことだった。
「…話、聞くよ」
「ねぇ、一緒に死のう」
「…」
「君と一緒に死にたい」
その言葉。絶対に信じてはいけないことに気づいた。
「違うでしょ。“一緒に生きたい”…でしょ」
「…やっぱ、、大好きっ…」
『大好き』って言葉…正直嬉しくなかった。
なぜなら僕には、大好きな妻に子供もいるから。
1/5/2024, 12:30:57 PM
【冬晴れ】
「今日、外すっごい晴れてるよ」
「…だからなんだよ」
窓の縁に手を置いて外を眺めている君の元へ行き
後ろからソッと優しく包み込むように抱きしめる。
「…雪…輝いて見えるね、」
「外ばっかじゃなくて俺だけ見とけよ」
君をこちらに引き寄せて床へと倒れ込む。
君のその幼い笑顔をこれから先も独占できることに
少し、興奮を覚えた。
_監禁生活 365日目
1/4/2024, 5:01:17 PM
【幸せとは】
「“幸せ”…ってさ、なんなんだろうね」
「どしたの、急に」
「あ、このレストラン行ってみたい」
「え〜?結構高級そうじゃん…」
「どう?前に言ってたレストラン!」
「…とっても素敵だよ、今すっごく“幸せ”」
1/3/2024, 10:28:12 AM
【日の出】
「綺麗だねぇ〜」
そうベランダの柵に腕を置いて頬杖をつく君。
「でも、こんな大の大人が男二人だけで日の出を見るのは…ちょっと見苦しくないか?」
「はは、確かに。でも俺たちが幸せなら良いじゃん」
そう言って君の頬を擦る。
「付き合ってもないくせに…」
__別に君のために先走ったって良いんだよ。