無銘

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6/27/2021, 12:16:27 PM

今、外を眺めると夜空が曇っている。
梅雨時だ…そう思う。
雨が降り、風が吹き、雷がなり、
そうして、嵐のように一日のあらゆる出来事を巻き込み、飲み込みながら、今日という一日が終わる。
まるで、何事も無かったかのように。
だが、心は違う。
大きな爪痕が残る。
心の目で外を見てごらん。
心無い言葉の嵐で、拠り所となるものは全て、跡形もなく、
崩れ去っていく。
無慈悲にも、相手にはその悲劇は伝わらない。
全くもって虚しいけれど、これが現実だ。

されど、この荒波に抗わなければならない。
打ち勝たねばならない。
なぜならば、自分の一生には意味があるから。
人の一生には意味があるから。
揺るぎない精神、いかなる苦境にあろうと、いかなる困難にあおうと、道塞がれようと、絶望しようとも。
あなたの一生にも、私の一生にも、確かに意味がある。
誰一人としてその意味を覆すことなどできない。
だからこそ、生きる意味も、生きる責任も、生きる自由も、常にあるんだ。
それが人間、それが生き物。
そして、それこそが魂の源なんだ。

By無銘