目を覚ますとそこにはロブスがいた。どうやら瀕死のとこれを見つけ手当てしてくれたらしい。安堵と嬉しさで涙が溢れる。「何も泣くこたぁねぇ。確かにお前が生きてるのは奇跡かもしれねぇが、俺が生きてるのは当然だろ」あぁロブスは変わらない。そばにいるだけで元気が出る。仲間がいるというのはこんなにも心強いものなのか。
仲間を探し始めて7日が経った。進展がない上に食糧が尽きてしまった。水はまだ少し残っているから節約すればしばらくはなんとかなるだろう。しかし食糧問題をどうしよう―ガサガサ!?何かがいる。隠れて見てると、猫型の生物がケガをしている。躊躇いがあるが食べなければ飢え死ぬ。そう思い、ナイフを手に取りトドメをさそうとしたその時― 左手を喰われた。
油断した。血が止まらない。集団で行動するタイプの奴らだとは思わなかった。血が止まらない。奴らが攻撃してくるはやく逃げなくては。血が止まらない。
ひたすらに走った。意識が遠のく。
段々と視界が暗くなっていく―。
仲間を探し始めて3日が経った。見つかるどころか手がかりすらない。もしかしてあの化物どもに殺されたのか?いやそんなはずはない。私たちを逃がす為に"アイツ”と交戦したロブスは分からないがリーナとメリナは恐らく生きているはずだ。引き続き探索を続けよう…
周囲を調べて分かった事がある。どうやらここはエリアLevel3らしい。まだ地上に戻れる希望はある。仲間と合流するために荷物をまとめ準備をしていると食料と水が残り少ないことに気付いた。早く地上に戻らねば。
仲間とはぐれた。
必死に逃げ、気づいたら一人になっていた。
あのエリアはLevel2のはずなのにどうして"アイツ”が襲ってきた?
"アイツ”はエリアLevel5以上にしか生息していないはずだ。
理由は気になるが今は仲間と合流することだけを考えよう