「ありがとう、ごめんね」
産んでくれて
最後まで諦めずに
育ててくれて
ありがとう
こんな身体に産まれて
苦労ばかりかけて
親孝行もできなくて
最後まで
心配かけて
ごめんね
あなたを
母親に選らばなければ
良かったのかな?
あなたの子供に産まれなければ
良かったのかな?
あなたより先に逝けば
良かったのかな?
今でも
後悔してる…
本当に産んでくれて
ありがとう
だけど…
産まれてきて
ごめんなさい…
「部屋の片隅で」
寂しがり屋の一人好き
膝を抱えて泣いている
人前では強がって
平気なふりして
せいいっぱの愛想笑い
「そんなに頑張らなくていいよ」
誰かに言って欲しいのに
しっかりなんてしてないのに
背負い込んでしまった荷物が
重すぎて
できれば誰かに代わりに
背負って欲しいのに
もう何度も限界って
心は悲鳴を上げているのに
逃げ出すこともできなくて
誰もいない
部屋の片隅で
今夜も
泣くだけ泣いて
「まだ大丈夫」
自分に言い聞かせて
布団にもぐり込む
「どうか 明日は自然に笑えますように」
「逆さま」
逆さまの世界
あべこべの世界
鏡の中の世界
もうひとりの私が住む世界
格差も病気も争いもない世界
だけど…
「私」が居ない世界
「眠れないほど」
なんで…なんで…なんで…
みんなが
なんでもなくできることが
できないコンプレックス
心にぽっかり空いてしまった穴が
埋まることはなく
悶々とした不安に取り憑かれている
私が何もしなくても
世界は動いている
私の代わりなんて
いくらでもいる
私じゃなきゃいけない場所なんて
どこにもない
眠れないほどに
そんなことを
考えながら
自分で自分が
嫌いになっていく
最近の私
「夢と現実」
君の夢を
すべて食らいつくし
ボクの中で
永遠に…
ベッドの上で動けずに
夜の闇の中で
眠ることに怯え
朝の光の中で
「今日」を迎えたことに安堵し
「このまま目覚めたくない」
という思いと
「まだ死にたくない」
という思いの狭間で
君のことを想いながら
不気味なシミが点在する
天井を眺めているだけの
現実