風景
私には、あのときのことが忘れられない。
自由か留まるかを決めあぐねていた為に
ひとつの国が滅んだ風景。
どこの国か?
私の描いていた心の中の風景の国さ。
今は、あの荒廃した風景では、なく芽がでて、
新緑芽生える豊かな森の風景に変わっている。
いろいろあったが、やっと、
幸せを感じるからだろうか。
ありがとう、やっと愛する人を見つけた。
にゃんざぶろう
またね!
またね!
そう、挨拶を交わして別れて、
気がつけば、20年過ぎていた。
彼女は、また、会ってくれるだろうか。
私も年をとったが、彼女もだろう。
私は、怖々、ペンを取り彼女に
手紙を書いた。
また、あの喫茶店で、お話ししませんか?
と。
三日後、私宛てに手紙がきた。
彼女からだ。
私も会いたかったよ。
また、お話ししましょう、
あの喫茶店で。
メロンソーダが美味しいあの店で。
私は、とても、嬉しくなり、
日取りをいつにするか、
いそいそとカレンダーに丸をつけた。
楽しみが一つ増えたな。
女同士気ままなおしゃべりは、進むだろう。
ありがとう。
またねの次がやっと見えた。
にゃんざぶろう。
春風とともに
春だねー。
桜が綺麗だね。
春風とともに桜の花びらも舞う。
忘れないあの出会いと共に。
にゃんざぶろう
わぁ!
わぁ!
嬉しいな。
お祝いしてくれるの?
今日、何かのお祝いごとだっけ?
あ、、、そうか、、、。
旦那さん。
飼い猫ちゃんのお誕生日だったね。
おめでとう。
私たちの家にきてくれて、ありがとう。
つづく。
にゃんざぶろう
終わらない物語
サーカスの一団がやってきた。
皆、見ていって!
これは、終わらない物語。
え?
いったい、誰の?
君のだ、よ!
感覚がぼやけ、
意識が失われた。
暗闇に落ちていった。
明るい日の光が顔にさして、
目が覚めた。
今日も1日がはじまる。
はて?
いつもと変わらない日常。
終わりのない物語とは、なんだろう?
つづく。
にゃんざぶろう