君の眼差しは
夏の日差しのように
僕の胸を焦がす
小学生の頃はよく、
友達と虫取り網をもって走り回っていたっけ
小さな川でカニや魚を見つけては大はしゃぎして
汗だくになりながら一日中外で遊んで
肌が真っ黒になるまで日に焼けて
夜はクタクタになってぐっすり眠っていた
青空に浮かぶ入道雲を見ると
決まって思い出すんだ
無邪気でいられた頃の自分を。
毎日が楽しくて
明日が来るのが楽しみで
ずっとずっとこんな日が続いて欲しいって
心から思っていた。
大人になった今、
病気や障害を患って
生きづらさを感じるようになった。
明日が来ることが怖い日もある。
けれど、あの頃の思い出があるから
今ここであの時のように楽しい気持ちで
言葉を綴ることが出来ている。
この先も、記憶が消えない限りは
何度でも思い出すことができる。
何度でもワクワクしたり嬉しい気持ちになれる。
だから、あの頃の私に伝えたい
「楽しい思い出をたくさん作ってくれてありがとうね」
夏を感じる瞬間はどんな時ですか?
窓を開けるとカエルの鳴き声がしてきて
ジメジメした空気のなか過ごす梅雨
セミが鳴きヒグラシが鳴き
空を見上げれば雲ひとつないカラッとした日
仕事終わりのビールが一段と美味しく感じた時
お祭りで賑わう声がした時
遠くから花火の音が聞こえてきた時
ひんやり冷たいそうめんが食べたくなった時
人それぞれ夏を感じる瞬間はありますよね
日本ならではの四季を、こうして感じることができる
今年も視覚、嗅覚、味覚、聴覚、触覚
様々な感覚を使って夏を味わいたいですね
君と最後に会った日
僕はなぜ気付かなかったんだろう
なぜちゃんと話を聞いてあげなかったんだろう
もっと彼女の声に耳を傾けていたら、、、
もっと彼女の目を見て話をしていたら、、、
これが君との最期にならずに済んだかも知れないのに。
彼女は春の木漏れ日のような人で
笑った顔がとても可愛らしい
いつもメソメソ泣いてる僕の横で
そっと優しく寄り添ってくれた
学生時代はお互い友達や好きな人が出来て
昔みたいに一緒にいる時間は少なくなったけど
家が近いのもあって
時々二人で話しながら帰ったりもした
その時間が僕は好きだった
あの日も帰るタイミングが同じで
二人で自宅まで肩を並べて歩いてた
僕のしょうもない話に横でクスクス笑う彼女
いつもの帰り道、いつもの日常
これは明日も明後日も当たり前にあるものだと
そう思い込んでいた
彼女の家は僕の家から200m程先にある
2人で歩いていると帰り道もあっという間だ
僕の自宅に着く頃、彼女が何か言いかけた
「...ぇり...くない」
「ん?ごめんもう1回言って?」
「いや、ううん!なんでもない!」
「なんだよそれ笑まぁまた明日!」
「うん、また明日、、ね!またね!」
これが君との最期の会話だった。
繊細な花は、まるで人と同じだ
晴れ晴れとした心地いい気温の下明るく咲く時もあれば
雨風に打たれ下を向きながらも咲き続ける強さがある
水を上げすぎては枯れてしまい
水が無ければ干からびていく
やがて種を飛ばし新しい芽をだす
それはまるで人そのもの
環境によって輝く姿
批判を浴びても立ち上がる強さ
愛を与えすぎては堕落していき
愛がなければ飢えていく
やがて人生を終え、次の世代に繋がっていく
人は繊細な生き物だ
それでいてたくましい生き物だ