高校3年生の時の体育祭でフォークダンスがあった。男女が輪になってペアで踊るこの文化があるのは地元だけらしく、全国的にはなくなりつつある文化だ。
でも、好きな人と踊れるかもしれない高揚感は特別で、引っ込み思案の私にとっては最高の機会だった。
本番で私は彼と踊ることができた。振り付けで少し手が触れた時、嬉しさと恥ずかしさで顔が熱くなった。
「○○○さん、久しぶりですね」
そう彼が言った時、思わず顔を上げた。
私が彼に恋をしたのは1年生の頃。それ以来、文理が分かれて関わる機会なんてなかった。だから、声をかけてもらえるなんて、名前を呼んでもらえるなんて、思いもしなかった。一緒に踊った人全員に同じように声をかけていたとしても、私のことを覚えていてくれたことが嬉しい。
「sweet memories」と名付けられたこの種目は、私には甘すぎる思い出になった。
#sweet memories
#君と見た虹
知ってる?
虹の根っこには宝物があるんだって
知らなかった!
でも、根っこなんて見たことないよ
今だって山の後ろに隠れちゃってる
大丈夫、原っぱの真ん中なら見つかるかもよ?
たしかに!
ふふふ、お宝分け合いっこしようね
何が入ってるかな?
きらきらしてるといいなぁ
きらきらしてるよ、きっと!
次の虹が楽しみだね!
#そっと伝えたい
となりに座る君に
「好きだよ」って言えたらなぁ。
#未来への鍵
共通テストまであと7日。
不安も自信も期待も全部、
握りしめた鍵に込めていく。
失敗したらとか、解けない問題があったらとか、
そんなものは考えずに、
何もかもが終わった未来のことを考える。
きっと私は笑ってる。
何があっても私は笑うんだろうけど、
きっと嬉しくて笑ってるはずだ。
地元を飛び出て、待望の一人暮らし。
やりたいこと全部やってやるつもりで、
私は笑っているんだ。
だから、きっと大丈夫と、
握りしめた鍵に言い聞かせている。
#愛を注いで
私の心の器に注いでください
なみなみと溢れるほどの愛を