9/7/2024, 10:41:38 AM
#49「踊るように」
カナリアが歌を忘るる
それすなわち
平和な夜が二度と訪れぬことだ
ゆりかごに揺られていた
子どもたちは
拳銃を手に
いつか
世界の現実にねむる
炭鉱のカナリアは
静かにしゅうまつを見届けている
私たちは
それでも平和を願っていた
踊るように
9/5/2024, 12:33:43 PM
#48「貝殻」
海から拾い上げては あなたに送りたくて
海も 砂も 貝殻の形も
もう覚えていないけれど
確かに私のポケットは 思い出でふくらんでいた
宝石よりも お金よりも
貝殻に ヒトは見惚れて そばにいる
そして 私の 愛する人との 唯一の
記憶の便りでもあった
9/5/2024, 8:23:04 AM
#47「きらめき」
うらめしくて どうしようもなく
きみは 北斗七星
32.6光年 縮まることのない距離
きっとつかめない わたしには
あの きらめきが、
9/1/2024, 10:27:17 AM
#46「開けないLINE」
愛の言葉が折り重なって
花の束が私を埋めつくして
そのままでいてって
枯れること恐れて
ドライフラワーにして
私たちの関係は
枯れて
8/31/2024, 10:15:47 AM
#46「不完全な僕」
赤も、青も、何もかも
僕の画材からなくなった、虹色
「はっきりした色が、個性」
「濁った色も、個性」
ヒトから受け入れられるのは、
いつだって名前のあるものなんだ