#12 【君に会いたくて】
保存
#11 【愛されたいがゆえ】
自分のやることが、意味をなさないことだと
わかっているのか?
わかっているのか?
否、わかっていないな
自分は願っているだけの、存在だということを
わかっているのか?
わかっているのか?
否、わかっていないな
私はゴミを丸める
それを、信じている
私はそれでもゴミを丸める
それを、信じてしまっている
#10 【美しい】
三寒四温の、胸の中
流るるままに あなたを思う
あなたを思うたび 春を思い浮かべては
あなたに会えないと 雪は舞う
美しいものをみるたびに
こころの中で あなたを思う
桜を見るなら あなたと共に
寒さをしのぐなら あなたの腕のなかで
三寒四温は、胸の中
今宵は春を まちぼうけ
#9 【この世界は】
きっとこの世界は、気付かず通りすぎるだろう
僕が 言ったジョークも
僕が 花を愛でたことも
僕が 電車の中で 屁をこいてしまったことも
たとえ僕が、それを一日考えても
きっとこの世界は、忘れてしまうのだろう
僕が でしゃばったことも
僕が 悲しいニュースに泣いたことも
僕が コーヒーを 白シャツにこぼしたことも
僕にとっては、悲しいことでも
きっとこの世界は、笑い飛ばすのだろう
この世界は、そういうものだ
#8 【どうして】
「どうして?」
なんて、じぶんでも分からない。
でも、それはきっと必然的
「どうした?」
赤えんぴつが落ちて、折れた。とおもう
「どうして?」
音が、きこえたから。でも、ただそれだけ
「どうする?」
ただ、拾えばいい。こたえは、下にある
でも、おもった。どうしても。
下をみなければ、こたえがあるなんて
そんな"じじつ"は、「ない」かもしれない
「どうして?」
赤えんぴつは、浮いているかもしれない
赤えんぴつは、まん中から、折れたかもしれない
「どうした?」
だけれども、こたえの"じじつ"は、なくとも
赤えんぴつがある、という
"じじつ"は、かわらない
「どうする?」
拾うことに、するだろうね
「どうだった?」
なかった
「どうして?」
なんて、じぶんでも分からない。
でも、それはきっと必然的