9/1/2024, 9:56:45 AM
欠けた月も
輝きを秘めて
夜を照らす
不完全さの中に
僕は僕を見つける
渾沌の世で
迷う日々さえも
意味を持ち
不完全な無数の欠片が
ひとつに繋がる
夜が明けて
まだ完全じゃない
僕がいて
でもその輝きは
誰にも奪えない
不完全さが
僕を作り出し
僕を支える
不完全な僕が
新たな形になる
8/29/2024, 12:02:51 AM
君を待ち望んだときもあったけれど
最近は忙しくて忘れていた
ふと振り返ると
優しく囁く君がいた
「長い間、お疲れさまでした。
わたしと一緒にいきましょう」
ああこれで
すべてのものから開放される
差し出された
君の手をとる
突然の君の訪問に
すこし驚いたけれど
きっといま自分は
穏やかな顔をしているに違いない
8/27/2024, 11:12:49 AM
雫の舞う世界
傘もなく雨に佇む
誰かの代わりに
天が泣いている
8/25/2024, 1:38:11 AM
わたしはいま
うごく大きな箱の中にいます
景色がびゅんびゅん
とおり過ぎます
わたしは
どこへ行くのでしょうか
仲間も不安そうに
モーモー鳴いています
なんだかわからないけど
やるせない気持ちです
8/23/2024, 8:34:17 PM
君に逢える気がして海へいく
だけど
波の囁きは
幽かすぎて聞きとれない
海よこたえて
さらさらと
海原に溶けていった
君はどこにいるの
ただ
やさしい
波の囁きが
繰り返されるだけ