失敗をしてしまった
それを受け流せれたら良いけれど
どうしても私にはそれが出来ない
空を見れば今日は三日月じゃないか
「お月様も本調子じゃないし、仕方ないよね」
そう呟いてみるけれど
そんなの、今の自分と関係ない事くらい分かってる
でも、そう思わないと
やっていけない日だってあるんだもの
遠くの空へ
嬉しい時には
笑みや高らかな歌声が、無意識に溢れ出て
怒りを覚えた時には
風船を割るかの様に、憤りを見境無く放ち
悲しくなってきた時には
注意報を出す前に、土砂降りの涙が伝い落ちる
貴方って
私自身とは思えないくらい、とっても素直なのね
外の世界の私とは、本当に大違い
My Heart
最初は何処にでもいる様な
至って普通の人だと思ってた
でも、それは初対面だからであって
本当は、かなりの個性派なあの人
顔はぶっちゃけ好みじゃないし
世間受けするような性格でもないし
個性の主張激しすぎるくらいの変わり者なのに
ただの、少し変わった
1人の人ぐらいにしか思ってなかったのに
気が付いたら
貴方のことばかり考えてるのはなぜ?
好きじゃないのに
自室に足を踏み入れると
それまでずっと保っていた
私である為の明るさや優しさ、
そして、『暖かさ』が
一気に失われるのを感じる
他の誰もいない私ひとりの、この空間は
私の中の不安や恐怖で雨雲を作り
いつも私の頬に雫を垂らす
外の世界で、いつも大勢の人に愛されている
『太陽』を演じるっていうのは
わかってはいたけど、やっぱり苦しいな
ところにより雨
あの人から興味を惹かれたい
それはもう、物語のヒロインみたいな
明るくて誰にでも優しくて
いつも暖かい光を放っている
それはもう直視出来ない程の
特別輝くような存在に…
私は、なりたくない。
あの人からの興味は勿論、視線も、心も
全て奪いたいの
皆を支えるような日差しなんていらない
視界に入れられない程の輝きなんて尚更
その瞳には、
貴方にだけ向けた、私の光と美しさと
夜に咲くような魅力が映ればいいの
空という広大な舞台で踊るのは
あの子のような、太陽だけじゃないのよ
月夜