4/22/2026, 1:24:13 PM
【たとえ間違いだったとしても】
ため息をひとつ。
ストローを咥えて、シェイクを吸い上げる。
ほんの少し、時間が止まる。
口の中に広がる、優しいバニラの香り。
黄昏時の歩道橋。
働くって大変だな。
もっと出来ると思ってた。
注文したのはストロベリーシェイク。
でも僕は、このバニラに
ものすごく励まされた気がする。
4/21/2026, 12:53:16 PM
【雫】
カクテルグラスに、
淡い緑色の液体が落ちる。
最後の一粒が沈み込む様を
そっと眺める。
ライムで仕上げられたそれは、
踊るように、私の目の前にやって来た。
ギムレット。
あの人に教えてもらった味。
目の端に涙が浮かびそうなのを、
アルコールのせいにする。
酔いたい夜に丁度いい。
4/20/2026, 2:45:59 PM
【何もいらない】
羽のように艶やかに煌めく睫毛と
アーモンドブラウンに澄んだ瞳。
朝露くらい、光り輝く白い肌に、
赤く滲むチークとリップは
まるで薔薇の花びら。繊細な可憐さ。
そして、ミルクチョコレートのように
なめらかで美しい髪。
それさえあれば、他に何もいらない。
否、まだまだ欲しいものばかり。
4/19/2026, 1:09:42 PM
【もしも未来を見れるなら】
もしも未来を見れたとしても
自分や家族、
友人知人に会うのは勇気が出ない
でも、せっかく未来に来たからさ、
例えばコンビニに寄って
コナンがまだ続いているのか確かめたり
CDショップに寄って
あのバンドやアイドルの新譜を探したり
そうやって、
この時代まで頑張って生きようと
思える何かを探してみる
4/19/2026, 8:52:26 AM
【無色の世界】
透明だって200色くらいあるんじゃないか。
ガラス製のお猪口に入った
日本酒を眺めて、ふと思う。
器の薄水色が仄かに映る。
外では桜がひらりと舞った。