6/24/2024, 1:48:35 PM
1年後
自分と闘い続ける自分でありたい。
いい女になりたい。
曙みたいな肌で、薔薇のように瑞々しい唇、髪の一本一本から花の匂いがするような女になりたい。体のラインがダビデ並に美しい女になりたい。いやヴィーナスだ。ヴィーナス。
上等な着物を我のものにできるぐらい品のある女になりたい。心も体も磨いて魔性の女になる。
心に余裕を持ちたい。心の浮き沈みが激しすぎて疲れるなんてもう嫌。私は自分を誇りたい。どこに出しても恥ずかしくない自分になりたい。
誰か一人だけでいいから私の内面も外見も丸ごと愛してほしい。
1年後じゃ難しいね。けど私が生涯をかけてやりたいと思ったことってこれだったわ。
6/21/2024, 2:28:09 PM
好きな色
「貴方の目の色、素敵ね。菫のようで好きだわ」
その一言だけで僕はあなた様に惚れてしまったらしい。鮮やかな桃色の唇だったからかもしれない、キスしたくなってしまった。なんて恥ずかしい。汚い僕が彼女に触れられるわけないのに。ああ、体が熱い。
「嬉しいなぁ──僕もフェリシア様の真紅な色の瞳が大好きです……」
6/20/2024, 12:56:45 PM
あなたがいたから
私はきっと醜いんですよ。空から見たって私は嫌なやつです。地中から見たって私の顔、歪んでるでしょう?
ねえユウ君、掘り返しちゃってごめんね。私の中に、まだあなたがいたからなのよ。
6/17/2024, 4:02:33 PM
未来
砂浜に、将来の夢を書いてみた。書いては消され、書いては消され。どんなにステキな理想を描いたって消える。
「儚いねぇ」
指先がじんじんと傷む。砂が食い込んでいるが、すぐパリパリと剥がれ落ちる。
初夏の青い日差しが私の肌を焼いた。