6/21/2024, 2:28:09 PM
好きな色
「貴方の目の色、素敵ね。菫のようで好きだわ」
その一言だけで僕はあなた様に惚れてしまったらしい。鮮やかな桃色の唇だったからかもしれない、キスしたくなってしまった。なんて恥ずかしい。汚い僕が彼女に触れられるわけないのに。ああ、体が熱い。
「嬉しいなぁ──僕もフェリシア様の真紅な色の瞳が大好きです……」
6/20/2024, 12:56:45 PM
あなたがいたから
私はきっと醜いんですよ。空から見たって私は嫌なやつです。地中から見たって私の顔、歪んでるでしょう?
ねえユウ君、掘り返しちゃってごめんね。私の中に、まだあなたがいたからなのよ。
6/17/2024, 4:02:33 PM
未来
砂浜に、将来の夢を書いてみた。書いては消され、書いては消され。どんなにステキな理想を描いたって消える。
「儚いねぇ」
指先がじんじんと傷む。砂が食い込んでいるが、すぐパリパリと剥がれ落ちる。
初夏の青い日差しが私の肌を焼いた。