ひいらぎ

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7/19/2024, 9:34:20 PM

お題〈視線の先には〉

「まじで━━くん今日もかっこいいー!」
「そうかい、ありがとう笑」

私には好きな人がいる。
しかし普通と少し違うのは、学校公認レベルで好きバレをしているという事。

〝もうあれはネタでしょ〟
〝本気じゃないならやめて欲しい〜〟

違う。私は本気だ。

〝ベタベタと━━くんに、まだ付き合ってない癖に〟

分かってる。でもこうしないと彼は離れてしまう。

こんな事しても心で繋がれないのは分かってる。




今日も授業中彼を見つめる。
授業が退屈らしく黒板の方を向いていなかった。

視線の先に居たのは、
学校でもそんなに目立っていない地味な女の子。

私の正反対の様だ。

私は彼がその子に恋心を抱いているのを知っている。


けど離さない。

7/18/2024, 2:37:45 PM

お題 〈私だけ〉

〝━━くんって少し変わってるよね、〟
〝授業もよく参加していないし…〟
〝授業中寝てるよね〟

彼は変わっている

˹私だけ˼が本当の彼を知っている。


〝いつも人を睨んでいて怖い〟
それは彼は緊張しているから。

〝授業に参加していない〟
体が弱い妹ちゃんの世話をしているから。

〝授業で寝ている〟
家事育児をしていて疲れているから。



彼は強面な見た目に反して甘いケーキが好きなことも
猫が好きなことも、
勉強が出来ることも、
本当は皆と仲良くしたいことも、
優しいことも。





私だけが知っている。
私だけが知っていればいい。

7/17/2024, 11:01:44 AM

お題 〈遠い日の記憶〉

あの年の夏は異常に暑かった。
あの夏はそれが非常に印象に残っている。

僕達は好きなアニメの話だとか今年は暑いね、など
他愛の無い話をしながら木陰で氷菓を食べていた。

そんなある日君が唐突に言った。
「好きだよ。」と ━━━━



アルバムを見ながらそんなことを思い出していた。

「あら、懐かしいわね」
「そうだね。そうだ。少し外を歩かない?」

そう言って僕達は他愛の無い話をしながら木陰で氷菓を食べた。

「懐かしいわね。」
「そうだね。此処で君が告白をしてくれなかったら今
頃こうなってないね。」


「好きだよ。」━━━━━

7/16/2024, 1:52:04 PM

お題〈空を見上げて心に浮かんだこと〉

なんて綺麗な空…
そういえばあの日の空も今日の様な美しい空だった。
ただあの日は人生最大の後悔をしてしまった。
あの時と同じ後悔をしない為に私は走る。
あの人の元へ━━

2/1/2024, 7:45:15 AM

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