NoName

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2/20/2024, 5:36:56 AM

「もうすぐ1年が過ぎちゃうね」
彼女はそう言った。
僕は、「そうだね」としか返せなかった。
「どうしたの?」
「何か嫌なことでもあったの?」
「――いいや、花粉が舞っただけだよ」
僕は涙を流し、しゃっくりをあげながら言った。
そう、この涙も、花粉のせいに違いない。

―――君と見たこの木の葉、見る度に思い出すよ。
12月30日、あの綺麗な緑色の葉が、しわくちゃな枯葉色になった。

「なんで、置いてったんだろ」
季節と一緒に彼女を連れ去った夏の日。
未だに、君と違って後ろを向きっぱなしだな、僕は。

-枯葉-

2/9/2024, 2:17:52 AM

毎日笑えなくていいから、今日は笑おうかな。