ーすれ違いー
君との出会いはなんだっけ
思い出した、君との出会いは
廊下ですれ違った時にぶつかって
それから少し話たりして
数週間後のクラス替えで席が隣だったんだよね
それで僕が先に惚れたのかな
話していくうちにどんどん君に夢中になっちゃって
告白したら成功だなんて
デートも沢山して
喧嘩もしたよね
あの時の喧嘩覚えてる?
記憶力の良い君のことだから
覚えてそうだね
あれはなかなかだったよね
お互い頑固だから謝らなくて
仲直りした時は
必ずここだったよな
なぁ、返事ぐらい寄越せよな
天国からでも手紙くらい君なら
出してくれるだろ
あの時、なんで僕を庇ったんだよ
こんなすれ違いなんて
ここから飛べば
すれ違ってしまった君に───
ー忘れたくても忘れられないー
君のことが大好きなんだ
今まで付き合ってきたのが愛ではなかったのだと
気づかせてくれたのは君で
その後、恋愛が分かっていなかった私が
恋に落ちた瞬間だと気づいたのは付き合った後で
今も君にLINE送ってて
でも、返信が来なくて
ネット恋愛だから
彼はスマホ没収されてるから
理由は分かってるけど
どうしても話したくて
そんな恋に落ちた私は
幸せ者なんだろう
忘れたくても忘れられない君へ
届くことはないメッセージ
きっと明日も───
きっと明日も同じような日々が過ぎてくんだ
僕らが死ななければきっと続いていくんだろう?
めんどくさい世の中だな
きっといつかなくなるのに
静寂に包まれた部屋───
この部屋はとても静かでどこか寂しい
生物や物はなく、ここで音を出せるのは僕だけ
ここの部屋に入った時、音をならしてはいけない
というルールがあるような気がして
臆病な僕には音を出すことは出来ない
さっさとこの部屋から出なければならないような気もする
この部屋は、世界の底見えぬ穴だと思う
だって、この部屋には扉すらなくなってしまったのだから
僕はここからどうすればいいのだろうか
きっとこの部屋は世界にいらない僕を隔離するために
作られた部屋なのかもしれない
君は迷わないようにね
僕のような者になりたくなければ
窓から見える景色───
こっちの窓は誰かが歩いている
あっちの窓は誰が通話している
そっちの窓は誰かが怒っている
この窓は誰かがアニメをみている
あの窓は誰かが泣き叫んでいる
その窓は誰かが銃を人に向けている
貴方の窓からは何が見えますか?