【時をつなぐ糸】
私の親友は、難病を抱えていた。
あの子とはいつも糸で繋がっいる気がしてた。
絶対に離れないと思っていた。
でも、あの子は十六歳で亡くなった。
あの子との糸は、十六歳で途切れたまま。
【手放した時間】
俺は元々、女癖が悪かった。
彼女がいたとしても夜中に店を漁っては
新しい女を求めた。
ある日、女と飲んでいると
スマホの着信音がなった。
俺は大したことではないだろいと思い、
スマホを開かなかった。
その夜、母親が死んだ。
あれは、病院からの電話だったと
あとから気づいた。
もう取り戻せないあの時間を
今でも俺は悔やんでいる。
【虹の記憶】
ねぇ、虹ってなんで虹色か分かる?
虹色はね、いろんな色で
飛び立った人たちの記憶を
表しているんだよ。
【透明な羽根】
私は、天国に行けなかった人間。
地上だと、天使と言われている。
透明な羽根を生やし、
なくなった魂を天国に運ぶのが
私の役目。
今日もなくなった魂を運ぶ。
あれ、これは、
はっとした。
この魂は、私の見覚えのある感覚。
これは、お母さん?
それから数日後、
天使の仕事はクビになり
私は地獄に落とされた。
【君が紡ぐ歌】
君の紡ぐ歌はとても面白い歌だった。
時には喜びの歌、時には悲しみの歌、
時には感動の歌、時には苦しみの歌
僕はその歌がいまでも好きだ。
だがその歌は今日、今この瞬間
散っていった。