【雨音に包まれて】
誰かの悲鳴が聞こえる
誰かの骨が落ちてた。
お母さんは私の手をしっかり
掴んで、
走っている。
でも、握ってくれたお母さんの手の温もりが
突然亡くなった。
お母さんは土砂降りの雨の中
私をおいて、どこかへ行ってしまった。
その後、お母さんは見ていない。
いや、見ていないんじゃなくて、
見えてなかったのかな?
【どうしてこの世界は】
どうしてこの世界は、
いつも間違っているのだろうか。
なぜ努力している人が報われないのか。
なぜ、怠けているものが楽をするのか。
なぜ、傷つけ合うのか。
何故か。
『それは人間だからである』
【夢を見る少女のように】
私のクラスメイトは持病があった。
学校に来る回数はせいぜい1、2回ほど
彼女の病気は難病で
1年にふたりに一人がかかる珍しいものだった。
でも、彼女は笑顔だった。
彼女の見舞いに行くといつも笑顔で
リハビリも頑張っていた。
そんな彼女には夢があった。
その夢は『世界中を旅すること』だった。
私は心底無理だと思っていた。
そして年月が流れて 、彼女は歩けるまでに
回復した。
そして今は夢であった世界中を旅するを
やっている最中らしい
その一方で私は夢をかなえられなかった。
「あの子にあって私にないもの
ってなんだったんだろう。」
【さあ行こう】
私のために行ってきて。
私のためにやってきて。
私のために尽くして。
こんなのもう、うんざりだ。
さぁ、行こう。
あの、地獄から抜け出すために
【恋か、愛か、それとも】
恋か、愛か、それとも人生か