【静かな情熱】
あの子はいつも下を向いてる。
みんなが思う、メガネをかけたのでもないし、
本を読んでいるわけでもない。
金髪の髪で少しタレ目の男の子
私はあの子のことを何にも興味がない子。
だと思っていた。
でも見てしまった。
彼が人けの少ない美術室で
ひたいに汗をにじませながら
絵を描いているところを。
すごく眩しかった。
「絵、上手いね。」
「っ!…なんだ…ビビらせんなよ。」
喋り方も想像していたのと違った。
「ごめん。絵がうまいなって思って。」
「……………俺にだって情熱くらいあるぞ?」
あ……………………
【春恋】
「この小説、夢みたいなことばっかり!」
「えぇ〜?なになに~?」
「この小説!夢みたいなこと書いてあるってこと!」
「そうかな?」
「そうだよ!」
「このなんでおれじゃだめなんだよっ!とか、」
「そんなことないでしょ。」
【ひとひら】
ありがとう。
ありがとう!
ありがとう!!
言葉が重なってく。
【風景】
時々、考える。
今私がのんびりと海を眺めているとき
世界の人達は何をしているのか。
そんなの考えても答えは出ない。
この瞬間に死んでしまった人もいるんだろうか。
今私が貝殻を拾っていとき
悔しい思いをしている人がいるのだろうか。
今私がこんな事を考えているとき
私と同じ事を考えている人は居るんだろうか。
世界って謎だらけだ。
私は神様がいたら聞いてみたい。
【人間ってなんでこんなに面白いんですか?】
……………って
【君と僕】
君はピンクが好き?
僕は好き。
僕は女の子みたいに可愛いのが好き。
おかしいかな?
おかしくないよ。
僕はピンクは好きじゃないけど
薄い赤好き。
よくその色の洋服着てると
馬鹿にされるけどね。
でもいい。
だって好きだから。
……………
君はすごいね。
僕も恥ずかしがらずに着たいな。
ピンク。
じゃぁ、僕と一緒に着よう!
ピンク!!!