【手を繋いで】
私は手に病気があって
彼氏とも手を繋げなかった。
ずっと繋ぎたかった。
でもある日、勇気を振り絞って
病状が悪化してもいいから、
「ねぇ……手、つなごう」
「手、大丈夫なんかよ?」
「……うん。大丈夫。」
彼の手は暖かかった。
あれ?
なんか頬がぬれて………
【どこ?】
どこ?
ここはどこだろう。
地面はふわふわしていて
辺りは霧のようなもので埋め尽くされている
私の背中に何かついているとこがわかった。
私はその時鳥になったような気分だった。
【大好き!】
私は人生で、一度も「嫌い」
と思ったとこがない。
全部好きで全部愛してる。
でも、本当に好きなものがある。
物じゃないか。
【ねぇ!】
【ん?】
【大好き!】
【叶わぬ夢】
叶わない
手が届かない夢ならば
諦めてしまえ
そう誰かから言われた。
夢って叶えるためにあるじゃないかと
ずっと思ってた。
でも、そっか。
叶わない夢のほうが多いの……かな?
【花の香りと共に】
いつもの紅茶を執事に淹れてもらい
それを飲もうとする。
あれ………?
その紅茶は花の香がいつもより
弱かった。
ゴクッ………ゴクッ
ガシャン!!!!
あ………………
その時執事は笑ってた。