【明日に向かって歩く、でも】
明日は待っていれば来る。
座っていればたんたんと時間は過ぎる。
それでも、明日に向かって歩かなければならない。
でも、ちょっと寄り道もしてみようかな。
【ただひとりの君へ】
孤独の君へ。
君は、頑張って生きている。
でも、1人ではない。
「一人で生きている。」と言っていた人は
食べ物は盗んだと言った。
「一人で生きている」と言った人は
廃墟の屋敷に住んでいた。
それは、孤独なんかではない。
廃墟がなければ、その人は住む場所もない。
盗むものがなければその人この世にいなかった。
一人で生きている人なんていない。
1人で生きている君は
一人で生きていた君に
なってしまったのかな。
【手のひらの宇宙】
私の手には小さな宇宙が広がっている。
私の手のひらの中にはピンク色の華がある。
これは私にとってとても大きな
宇宙だ
時にそれは、軽く、重く、なる。
目の前が見えない。
火だ。
赤く、ボウボウと燃えている。
早く逃げなくちゃ。
死ぬまでに。
ああ。
私の小さな、命は枯れ果てた。
【風のイタズラ】
わたし、ずっと思った。
なんで風は私を引き寄せるんだろう。
今日は風が強かった。
空の上では怪物が暴れている。
風が前から吹いている。
振り返ったら彼がいた。
「迎えに来たよ。」
彼は風のようにやってきた。
私なんてダメな人間です。
私なんて、人に迷惑をかけてしまいます。
わたしは、すぐ泣く臆病者です。
すぐに、何もかも忘れてしまいます。
もう嫌です。
わたしは頭を悪いです。
わたしは、必要のない人間です。
涙