理想の僕
容姿端麗？頭脳明晰？
いいや、違う。
君に愛される僕がいい。

些細な喧嘩をしただけだった。
何時もの事だった。
『お前なんて嫌いだ』
君は出ていった。
僕は追いかけなかった。『ああ、そう。』なんて。
次帰ってきたのは、冷たくて真っ白な君だけだった。

ハッピーエンドで終わる恋物語
そんなのはほんの一部に過ぎない。
時間が経つにつれて『好きじゃなくなった』と言われるのがオチだということも少なくはない。

だからと言って今好きな気持ちを相手に伝えないというのもまた難しい。
恋物語の最期は貴方自身が決めていくのだ。

真夜中に独り歩き出す。
コツコツと靴の音が辺りに響く。
心地よい風を感じながら、特別感に浸る真夜中3時
月を目指して今日も彷徨う。

愛があればなんでもできる、なんて
そんな綺麗事がまかり通る世界ならばこんなに世は乱れてない。
愛の為なら人のせいにして法を犯せるのか？
他人の幸せを蹴散らせるのか？
いや、出来ないだろう？
所詮、そんなものなのだ。