11/2/2024, 8:06:54 AM
【永遠に】
永遠とは、さびしいものである。
永遠の命を手に入れたものは、孤独に苦しんだ。
永遠の愛を誓ったものは、刹那の愛に溺れた。
永遠の勇者であったものは、それを崩さぬように笑顔で去っていった。
永遠になにかを望むのなら、それ相応の対価が必要になる。
永遠なんて、だれが幸せになるのだろうか。
10/30/2024, 3:41:52 PM
【懐かしく思うこと】
なにをみても懐かしいと感じることは、過去に囚われてしまっているのだろうか。
けんめいに今を生きているつもりでも、たくさんの過去を思い返していることに気がついた。
足を止めて振り返ることができる心の余裕があるのか、今より昔のほうがよかったとおもうのか。
どちらにせよ、今の自分に必要な方だと考えれば、心はすっと軽くなるだろう。
いつかの自分が、懐かしいと柔らかに笑っていられるように。
10/29/2024, 4:41:52 PM
【もう一つの物語】
もしあのとき、ああしていれば。そんな空想を浮かべながらひとり思考に耽る時間は、幸福と言えよう。
選びとった選択が幸か不幸かなんてもの、すこし年をとって振り返る余裕ができた時にようやく分かるのだ。
今の自分と違う選択をした自分は、どんな人生を歩むのか。分岐は、終着点はどこなのか。
そんな物語を考えながら、目を瞑るのだ。
10/28/2024, 3:52:35 PM
【暗がりの中】
暗がりの中で見た月はいっとうに明るかった。
柔らかく包み込んでくれる光はあたたかいようでつめたく、どこかさみしかった。
誰問わず照らすその光はどこまでも平等で、いつまでも孤独だった。