『お久しぶりです』
「えっ?…ああ!去年一緒に遭難した人!」
『…遭難したのにまたここへキャンプしに来たんですよね』
「ははっ…貴方もまたここに来たんですか、確かにここは星が綺麗ですよね、あとオーロラも」
『……ここの景色は変わらずとてもきれいですよね…』
「そうですね〜」
『………』
(きっ…気まずい……)
『この時期に毎年ここに来るんですよ』
「確かにこの時期に会いましたね〜」
『……最初に貴方と会った所に行けば…会えると思ったんですよ、だから…久しぶりにここに来たんです。まさか…こんな所にいるとは思いませんでしたよ…』
「?」
「まあ確かにここは静かで私のお気に入りの場所だからね!」
『……また来ます、この星空の下に』
(変な言い回しするな〜また来るってことなのかな?)
「うん!またね!」
まっっっっったく思いつかなかった……
ならばもうネタに走るしかない…
3人でお菓子を賭けてジェンガ中
A
「……いいぞ…!そのまま……よしっ…そう!それでいい!」
B
「うわ…そこ取るのかよ…」
C
「だいぶ攻めたところとったね〜」
A
「これで勝ったも同然だな!これでお菓子は我のものだぁっ」
BC
「「何を勘違いしている」」
A
「…何だと…?」
A
「……はっ!」
B
「気づいたか、貴様のターンはまだ終わっちゃない…」
C
「まだ上に置いてないからね〜」
今にも倒れそうなジェンガを凝視する
A
「…ふっ…やってやるさ…!このバトルを終わらせてやるっ!」
この後Aはジェンガは上に置けはしたがBCの番も崩れることはなく、自分の番になり結局負けた
「あのこが描いた絵綺麗〜!」
………いいなぁ…
「すごい!この子だったら大会優勝も夢じゃないな!」
……才能があるだけじゃん…
「……すごくいい声…ずっと聞いていたいくらい…」
……羨ましいなぁ…妬ましいなぁ…
こんなないものねだりしている私が嫌いだ。結果だけを見てしまってその結果の下にある努力をちゃんと見ていないわたしが。私もあの子みたいに良い子だったらこんな性格なってないのに……あ