天気の話なんてどうだっていいんだ。
僕が話したいことは、
化粧っ気のなかった君が
その大きな目の周りに散りばめたラメや、
普段は家にいることが多いと話していた君が
空けられない予定や、
それでも僕に見せてくれるその笑顔の意味を聞きたいよ。
「テーマ:天気の話なんてどうだっていいんだ。僕が話したいことは、」
迫り来る
鉄球のような
その陰は
いつかの僕が
描いてた僕
「テーマ:ただ、必死に走る私。何かから逃げるように。」
ごめんね、あの頃の僕
君が思い描いていた未来とは
到底比べられない平凡以下の人間になったよ
ごめんね
自分のことも大体いつも嫌いだよ
でもね、たまにすごく好きな自分に出会えるから、
こんな人生も悪くないかと思えてしまうんだよ
君の見たかったものは見れないかもしれない
君の見たくなかったものを見せてしまうかもしれない
それでも、生きていたいんだ
ごめんね
「テーマ:ごめんね」
半袖のあなたが嫌い
健康的なその褐色の肌も
半袖のあなたが嫌い
この世の膿の欠片も纏わぬ笑顔も
半袖のあなたが嫌い
開けっぴろげのその態度が品がない
半袖のあなたが嫌い
隠すものなどないよとばかりに
半袖のあなたが嫌い
見せられないお守りだらけの私がみじめだから
半袖のあなたが嫌い
この季節が来たことを感じられてしまうから
半袖のあなたが嫌い
この柄にない、新品のスニーカーを履いたような心も
暦のせいにしてしまえば良い気がしてしまうから
半袖のあなたが嫌い
あなたを見てると、
この季節に身を委ねたくなってしまうから
「テーマ:半袖」
勉強にスポーツに人間関係に
すごい不安なことがいっぱいだったよね
今もたくさんの不安と一緒に生きてるよ
でも、一緒に生きてく覚悟もあるよ
そのせいでしんどいことがほとんどだけど、
ほんの一瞬だけ、
こいつがいて良かったと思える時があるよ
「テーマ:あの頃の不安だった私へ」