寝ること。
積み上がる仕事。
終わらない仕事。
休むのが申し訳なくなるところ。
今日も残業か。
でも、睡眠時間を削るのだけはどうだろう。
昔は徹夜でもやってたらしいけど。
気分は沈むし、
どうしたらいいかわからなくなるし、
これくらいは自分を優先して寝てもいいんじゃないか。
#大切なもの
今時が止まったらどうなるだろう。
仕事が終わった後の開放感。
どうせ止まるなら金曜の夜がいい。
これから休日だから。
休日の昼でもいい。
ずっと歌を歌っていたい。小説を読んで、書いて、空想の世界で遊んでたい。
仕事で達成感が得れたのなら平日の夜でもいいかもしれない。
でもちょっと待てよ。時が止まるなら自分も止まるのか。それだと思考も止まるから何も感じれないのでは…?
なら時が動いてもいい。
キンモクセイの香りがするね〜、もうそんな季節か〜
と言う人の言の葉薫る季節かな
ああ、3連休が終わる。
明日からまた仕事だ。
今日はゆったりしていた。ただ寝転んで、まどろんで、たまに本を読んで。やっと自分を労るということがこういうことなのかなと気づけてきたのに。
そんな余裕のある日常がまもなく終わる。
『行かないでと、願ったのに』
秘密の標本
母が亡くなった。バイクに乗っていたところ、信号無視したトラックとぶつかったのだ。即死だった。
今、母の部屋にいる。かつてここで家族みんなで寝ていたことを思い出す。ここに入るのはそれきりだった。
『奥のクローゼット、開けて』
予期していたのかわからないが、彼女は遺言を残していた。
そこは絶対に開けてはいけないと言われたクローゼットだった。
カラリカラリと重々しく扉が開いた。
「あ…」
アゲハチョウ、モンシロチョウ、ルリタテハ…。
昔取り上げられた虫の標本が全てそこにはあった。虫嫌いで、そんな残酷なことをしなさんなと散々言っていたのに。こうしてきちんと立てかけられている。まるで鑑賞していたかのように。
「母さん、なんでだよ」
息子から長らく取り上げておいて、成人しても返さずに、どうして今…?
ゲームはのめりこむから絶対ダメと言いながらスマホのパズルゲームをしている母。
その志望校はお金がないから無理とはっきり言いながら新しい仕事を見つけてきたと言う母。
その度に言ってきた。
「母さん、なんでだよ」
もうそんな母には会えない。