失恋
☆起☆
LIKEかLOVEかはわかんないけど
好き好き可愛い楽しい!!
私と仲良くなりたい!!遊びたい!!ってお願いをされて
面白い子だったから悩んだけど嫌な気はしなかった。
付き合いたいみたいなのはお互いなかったはず。
ちょっといい感じにそれなりに盛り上がりはしたけど
そんな感じは案の定長く続くことも無く
暫く経ったらやっぱふつうに冷静になって来るよね
私は安定の現象なんだけど
相手もそんな感じだったから驚いた。
たぶんお互い顔色見合ってたんだろな
☆承☆
今後どうこの人と良い関係(仕事上)を築きながら
上手くフェードアウトしていけるのかと日々考えている時に
ひょんなことからその人の誕生日を知ることになったの。
私が先に誕生日を迎えてて
その人から軽く祝ってもらってたんだ。
でもこの微妙な空気感、距離感、雰囲気の時
相手の誕生日を知った上でスルーしようかそれともしないべきか
自分が祝われてるから余計に悶々と悩んだ。
重荷にならない程度の日常における
消耗できそうなプレゼントにして
ちょっぴり前のりだけどサプライズで渡したの。
喜んではくれたけど......なーんとなく自分の感が働いてしまった。
暗くてあまり見えない表情だったけど
たぶん一瞬顔が引きつった気がした
あ、これスルーした方が良かったヤツや....
本人のお誕生日当日には
直接LINEを送ったんじゃなくって
なんとなくLINEのメッセージカードの方で送ってしまったの。
メッセージカードに気付いたら
①直接LINEを私に送ってきたら自分の感はただの杞憂。
②もしLINEが来ない場合は、これは今後の付き合い方を
しっかりと考えてあげた方がいい
その結果は
メッセージカードに いいね をされただけ
②だった。
たぶんなんだけど、、
やーっぱし 既に良い感じの人がいるな それも年数長いやつかも
ってそんな直感が私の頭の中で光った気がした。
☆転☆
誕生日から数ヶ月経ったある日に
その人から急にノリノリでまた遊ぼう!!と連絡が入り
今後のこととかも話したかったので 会うことにしたの。
相手から少しだけ切羽詰まった感じがある様な気がしたからさ。
疲れてホンマは寝たかったけど...深夜だったのよね...。
久しぶりー♪から始まり和気あいあいと話が盛り上がってたけど
視界の端にフッと入る違和感がある事気付いてしまったの。
今まで見たことも無い指輪を薬指につけてるの!!!!!
①元々着けてる物をたまたま外し忘れたか
(指摘するタイミングを外すと微妙な空気になりそう)
②私に気付いて欲しくてわざと着けてるのか
(これだったら良いけど言葉選び慎重)
③ラブラブすぎて身体の一部と化した指輪が見えていないのか
( 指摘して深夜に惚気られたらキツイ)
④あ!!?もしかして既婚だったりするんか!?
(わー!!!考えたこともなかった!!まじどうしよう!!)
⑤もう今の関係を解消したくて女いるいない関係なしにわざとか
(どういう風なストーリーを広げてくれるのか興味はある)
っていう5択がパッと思い浮かんでしまった。
表面にはパニクってるとこなんて絶対に出したくなくて
盛り上がってる風をしっかり装うんだけど
ずーっと脳内で5択のドラフト会議されてた。
時間も時間だし精神的、肉体的消耗をいかに抑えられるか
話に出すなら角を立てずに関係も良好のまま
フェードアウトも上手く出来るのかも同時に考えてた。
そんなことばっか考えてたから
どんな話して何してたか思い出せないの、、
☆結☆
結局あんなに悩んだ挙句、今後の付き合いを考えると
どうしても選択できなくてそのまま時間を過ごして解散した。
家に着いてから速攻相手のLINEに
返信不要だから今後会わないようにしよう
ってしっかりと丁寧な文で送った。
もちろん返信はナシ。
5択の答えは出せないままそれで終了。
私が関係性を上手く築けなかったからダメなんだけど
きっと一番良い終わり方だと思う。
なんか失恋って感じではないかな
1つの大きな花火が終わっちゃったな...
とか、綺麗な事を言いたかったけどどちらかというと
あんなにキャンキャン可愛く懐いてきたポメラニアンが
去る時は、チラッ、スーッ...すたすたって感じ。笑
☆最後に☆
きっと会ってる時に
私から指輪について触れて欲しかったんだろうなぁ
でもそこに触れてたら私が勝手に振られてたみたいな感じに
なっていたんだろうな...
その人から始めた事なのになぜ私に〆を委ねようとするのか..
あとね、心理描写なんて勝手な私の憶測でしかないから
ただの妄想でしかないんだけど
そうだったら自意識過剰で私痛いヤツだな...反省
でも当たってる気がする。
もし答えを聞ける機会があったらここに書くわ
正直
接客業を長年してたら表面上を取り繕う生活が多くて
自分の気持ちが奥底に埋もれて見つけ出すのが
困難になった気がする。
漫画やアニメやドキュメンタリーを見て泣いたりはするけれど
自分の心と向き合って泣いたことがここ暫くないなぁ...
その箇所その箇所で楽しい!!辛い!!などの
一過性の気持ちはあるけれど
それが過去になったら思い返しても
あれが楽しかったなーとか辛かったなーっていうのが
パッと出てこなくなってしまった。
辛いことや悲しいことにしっかり向き合うと
ちゃんと心で泣けると思うけれど
そんな気分でもないのにわざわざする必要も今感じない。
そもそもそういう事から期間が開きすぎて
思い返すのも難しい。
でもこういう歪んだところが
また素直な自分の心を見失うひとつなんだとも思う。
視力が悪いとかでは無いけれど
見えないモヤモヤフィルターがかかったような
クリアに物を捉えられない毎日。
だから楽しいことを見つけようとしても
あまり日常が楽しいとも思わない。
私の生き方が上手くないから
こういう感じなのかはわからないけれど
適度に自分の素直で正直な自分を見つけ出して
心と向き合うことがとても大事な気がする。
梅雨
知ってる?
香川って雨があまり降らないから
雨が降るのが結構嬉しいこと。
しかも自分の県じゃなくて
高知にある早明浦ダムに
貯水されていくのがかなり重要で
貯水率がやばい時に香川に沢山雨が降ると
私は「よかった、雨やね」っていうと
大人たちは
「こんなにここに雨が降っても
早明浦ダムに降ってくれんと困るわ!!」
ってよくボヤいてたのを思い出す。
なぜなら深刻な水不足になるから。
夜間断水が徐々に地区ごとに広がり
夜に使おうと蛇口を捻っても
水が出ないのってかなり怖いんだよ...
うどんの話も盛り上がると思うけど
その日の貯水率は恐らく老若男女
みーんな言えるくらい周知してると思う。
もう県外に出て10年以上経つから
今も水不足に怯える日があるのかは
わからないけれど
自分がいた時はそういう感じだった。
今の自分の家のベランダに
元気に花をつけた紫陽花を見ながら
もう梅雨なんだなって思うと同時に
香川はしっかり雨が降るかな?
と思ってしまう。
無垢
ピクっと動く指先を見て
「あぁ...完成だ」
白衣を着た60が近い一人の男が安堵した表情で力無くそう言った。
男の視線の先を辿るとそこには
床から天井まで届きそうなくらい
太い柱のような分厚いガラス管のようなものの中に
何かの液体で満たされ真ん中で色んな箇所に管を通され
立った状態で固定されたような50cmほどの人のようなナニか。
肌は全身透き通るように白く
金色の長い髪の毛をユラユラ靡かせ
一見人の子のようにも見えるがよく見ると違う。
手の辺りの表面にはうっすらと鱗のような模様の皮膚。
それに少し頭が大きく感じる。
「やっと...やっと完成した...長かった。」
目にはうっすらと涙が滲む。
男がいる場所はどうやらナニかの研究所のような所。
ガラス管の中の個体の閉じられた瞼がゆっくり開けると
そこには空のような薄い青が広がり白目を確認できない程の
大きな瞳。
「M3...お目覚めかい?僕が君のお父さんだよ!!
なんて可愛いんだ!!...本当に長かった..
父さんから引き継いで..君の鼓動を感じて今日まで
本当にずっと待ち遠しかった...」
人間の赤ちゃんのような希望に満ち溢れる無垢な存在ではなく
どこか神聖さ、怖さを感じる無垢な存在。
M3と呼ぶあたりどうやらこの個体はM3という存在らしい。
ガラス管の個体の身体から少しづつ管が抜かれていき
外の空気と馴染ませるためか太めの管のようなものを
触手のような細い機器達が口元に取り付け固定していく。
「美しい...これが龍神...
父さんが信仰心から神様って作れると思ってるんだよねー
って聞いた時は馬鹿げてると思ってたけど僕もバカの一人だよ。
あの胚からここまでやっと作れたんだ!!!
成功したからこの研究もやっと自分のものだ!! 」
どうやらこの男は父から人の信仰による思いのような
実態のないものの大きな思念体で胚を作る研究を引き継ぎ
個体にまで大きく育て動作を確認できる完璧なものを造ったよう。
父は残念ながら胚まで造れても
鼓動までは確認することはできなかったようである。
つまり失敗のまま年老いてこの世を去り
息子であるこの男がそのまま引き継いだのだ
ガラス菅の下の方にラベリングのようなものがあり
【M神社M3 20XX年5月31日】と書かれてた。
恐らく龍神と言っていたあたり
龍神を祀るMという神社なのだろう。
ガラス管の中の液体が上から下へと下がり出し
底の小さな排水溝から液体がどこかに流される音がした。
重力にかなわないのか液体と共に底へとへたりこむ個体。
ガラス管も上から下へとゆっくり下がり空間が開いていく。
男はゆっくり近づきそっと自分の手を近づけ
個体の肩に人差し指がソロリと触れる。
「水枕みたい」
一瞬ピクっと反応させた個体の身体だったが
男が触れた指先をスッと離すとその部分が
じんわりと桃色に色付いていくのを感じた。
熱を感知しそこから血が通っていくのか?と思ったが
それ以上肌が桃色に広がることも
色味が引くこともないから違うようだ。
男が近くに置いてあった白い大きなタオルで
濡れた身体の個体にフワッと被せ両手で覆うと
個体が口元の管が着いたまま突然声にならないような
叫び声を上げ暴れだした。
「M3どうした!!?なんだ!!?」
そう声をかけると下を向いていた固体が頭を上げ目を見開き
その表情は怒りを感じるような目付きで男を睨みつける。
一瞬怯みそうになった男だがきっと外気に触れ驚いたのだなと
気づき落ち着かせようかと抱きしめようとした。
するとまた叫び出し個体の爪が急に鋭く伸びて
両手で男の両脇腹をぶっ刺しそのまま手前に引き抜いた。
突然の事で男は理解出来ず口から血を吐き
目の前に正面から朱く染まった個体を確認した。
「...血?」
その瞬間痛みを感じ息が荒くなる。
個体も苦しそうに床でもがき
自分の手で自分の体をペタペタと抑えグルグル回り出した。
よく見ると皮膚が赤くところどころ水脹れになっている。
どうやら個体はバスタオルの素材の摩擦に男の熱を感じ
激しい火傷のような痛みを感じているらしい。
それを理解した男は自分が死ぬ前にと
M3の口元の管をズルっと無理やり引き抜いた。
「気づかなかった...」
男は嬉しさのあまり冷静さを失っていたのだろう。
早く我が子に触れたいがために...
研究者失格だなと声にはならないが口がそう動く。
更に苦しむその様を見ることしか出来ない男は
ゆっくり前かがみに崩れ命が尽きていく。
何も分からないまま苦しくて暴れる限り暴れ
何かの拍子にスプリンクラーが作動し水に濡れていく。
水に濡れていくことと冷やされていく身体に少し落ち着き
皮膚がゆっくり元に回復し身体が少し成長していく。
出入口がどこかも分からずそのまま留まるしかできない。
男は恐らく建物から成長を続けても
M3を出す事なんて考えていなかったのだろう。
倒れた姿の男に気付きM3がヒタヒタと近付いていく。
スプリンクラーで濡れた床に朱が広がる様を見て
汚いモノを見るかのように本能的に一瞬顔をしかめ
身体ごと背け壁へと駆ける。
壁をペタペタと何かを確認するように触っているが
途中でカクンと膝から崩れ落ちる。
一生懸命立とうとするが力が入らず立てない。
そのまま横たわりゆっくり瞼が閉じて鼓動が途絶える。
人に造られても紛いなりにも
無垢で清らかな神様なのだろう。
物事がわからない状態でも
人如きに造られた事も気に食わなかったんだろう。
しかし、M3という個体を造ったのも人間で
生かされたのはこの男の強い思いなのだ。
人の思い、信仰心が途絶えた瞬間神様も途絶えてしまう。
回り続けるスプリンクラーの音と水の音だけが室内に響き渡り
一人の男と1つの個体の体を冷やしていく。
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初めて文章を作りましたが難しいですね💦
読みにくくてすみません!!
無垢と聞いたらなぜかSFになっちゃいました🙇♀️
ごめんね
自分のカラダへ
身体に悪いもの摂取してごめんね
漬けたキュウリ、漬けたゆで卵
塩分効きすぎて絶対に身体に悪いって
わかってるのに...
お箸が止まらなくて本当にごめん
でも美味しい。