美しい朝に静かにお茶を飲む。
そこには豊かに広がる時間。

ヒトの網膜に見える波長(可視光)は、実は太陽から最も強く放射されている波長帯らしい。
実はその反対で、地球に届く最も強い波長帯に生物の眼が適応してきたのだと。
他の生命体が見ても、地球は青く輝かないのだろう。

だからこの世界は実は美しい。
それは自分たちが時間をかけて選択し、適合してきたより美しく、より居心地の良い世界。
しかしいつも見ているのは、そこにヒトの思惑やしがらみが染め上げた意味。

どうして愛や幸福が真理でありえよう。
宇宙空間に放り出されれば、無機の世界では生きていけない。そこには見えないエネルギーが吹き荒ぶ空虚しかない。
だから、生命の営みはこの星に存在する条件のなかに、幸福はこの世界でお互いを慈しむ機会にしかない。