#36 秋風が気持ちいい。少し涼しい風が髪を揺らす。
その日の気候はとても気持ち良くて、いい日になりそうだなっと思ってた。
けど、、、自分が前倒れた時に歩いていた廊下を通っている時、反対側から歩いていた"彼"が倒れる瞬間を見てしまった。
鈍い音を立てて彼は、床に倒れていた。
真面目で、落ち着いていて優しい。だからこそ、何かを誰にも言わずにずっと我慢していたのかもしれない。
___秋風
#35 苦しい日々でも、休まずに学校には行っていた。
だけど、クラスメイトが休んだ。その事が謎に悲しかった。
今まで一度も休んだことがなかった"彼"が理由も分からず、
一週間休んだ時があった。
でも、その次の週は何事もなく来たのだ。なんでだろう、、、そう思った人もみんな、聞けなかった。自分も。
まだ、その頃何も知らなかった。
今になってそう思う。
「また、会いたい。会おう。」って、言える日が来るなんて。
言わないといけない日が来てしまうなんて。
考えられなかった。
___また会いましょう
#34 大きなスリル。
その苦しみをどうにか、
楽しみに変えることはできないだろうか。
いつ死ぬかわからない日々で、絶望していた。
楽しく過ごそう、と前向きな気持ちにはなれなくて。
___スリル
#33 風邪気味の命は……、
あの日から、飛べもしない翼になった。
明るくて、おだやかだった翼も傷だらけになった。
ボロボロになって、動くことすら苦しかった。
___飛べない翼
#32 草原のススキが風に吹かれて揺れる。サラサラという音もその風景は美しく、心地よかった。見ているだけで心も温かくなって、お母さんに抱きしめられた時のように落ち着いた。
ハッとベット上で目が覚める。夢、か……。
久しぶりの幸せな夢だった。最近は、恐ろしく死を感じる!悪夢しか見ていなかったので、嬉しい…。
ふぅ〜と息を吐きながら、今日も時間を大切に。
そう思って一日が始まる。
___ススキ