恋珀

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5/30/2024, 12:06:59 PM

「好きです、付き合ってください」

「…ごめん、彼氏、いるから」

そう言われた瞬間、体が軽くなった。
糸が切れた感覚、と言ったほうが伝わるか。

頭が追いつかない、けど振られたことは確かで…
考える間もなく彼女は立ち去る。

僕は今日、失恋した。

さっきまで彼女のところに続いていた道は、
突然、目の前から消えてしまった。

今まで歩いてきた道を振り返る。

毎日会うのが楽しみで、
気づけば目で追っていて、
彼女の声はすぐ耳に入ってきて、
目が合えば恥ずかしくてすぐそらして、
1日1回話せただけでもすごく嬉しくて、
いつも遠くから見てた彼女の笑顔は特別で…

隣に居れたら僕はすごく幸せなんだろうなって。
でもそれは叶うことはなかった。

「…明日、学校休もうかな」

気分転換にちょっと出かけようかなんて思ったり。
今は気持ちに身を任せてもいいかもしれない。

そうゆう気分だから。

すぐには忘れられないかもしれない。
だから少しずつ前を向いていけたらいいな。

恋愛は、終わりなき旅なのかもしれない。
ふと、そう思う僕だった。

5/29/2024, 11:22:09 AM

「お前いつも謝りすぎじゃね?すぐ謝るじゃん笑」
先輩はそう言った
「なんでもごめんって言うのやめろ〜」

先輩に言われて初めて気がついた

「え?私、普段そんなにごめんって言ってます?」 
「おん、言ってる言ってる
 たぶん口癖になってるんだろうな、ごめんが」
「直したほうがいい、ですよね…?」
「そうだな、ごめんの代わりになる言葉探せば?」
「え〜、例えば?」
「それは自分で考えろ笑」
「……悪いんだけど、?」
「違うなー」
「ごめんだけど、は?」
「変わってないなぁ〜
 まぁ、とりあえずごめんは禁止な」
「できるだけ言い換えるように頑張ります」
「おう」

〜後日〜
「先輩!ごめんねの代わりの言葉見つけました!
 ごめんねの代わりにありがとうって言います」
「お〜、これからそれ意識しろよ」
「はい!」
「…前より少しだけいい女になれたじゃん」
「っ、ありがとうございます//」
「なに〜?照れちゃってんの〜?笑笑」
「うるさいな!なんでもないです!」
「まぁ頑張れ〜」
「…ありがとね」
「おう!!」